「偏光」〜平成29年度 光応用工学計算機実習 第III期(b)〜
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はじめに
平成29年度の計算機実習の第III期(b)では、ジョーンズベクトル・ジョーンズ行列を使った偏光・複屈折の計算の実習を行います。
平成26年度に他大学へ転出された松尾先生が担当されていた課題です。
偏光は光波がTEM波(transverse electromagnetic wave)であることの帰結として現れる性質です。
また、偏光状態(あるいは偏光方向)によって媒質の屈折率が異なる「複屈折」は、材料の異方性を反映した性質です。
偏光を利用した物性測定の方法があります。
また、偏光を利用した光情報処理(偏光状態によるキーイングなど)もあります。
このように、光学基礎的にも重要でありかつ光応用工学としても重要なものです。
おことわり
「波動光学」で「異方性媒質中の光波」を講じて来ました。
従来は、「結晶工学」という科目の「結晶光学」の単元で扱われていたものでした。
平成19年度に光応用工学科から結晶成長学分野を廃止するに際して、「結晶工学」も廃止されてしまいました。
それでも結晶光学は不可欠な分野なので、博士後期課程で「結晶光学」を講じたこともありましたが、平成27年度の時点では「波動光学に含める」ようになっています。
ベクトル解析を終了していないと困難な数学のレベルでしたので、2年生向けにはそれを避けるような内容にレベルを落として来ました。
関係科目の教員の努力の甲斐があって、適切な配置である3年時開講と変更になりました。
ところが、平成28年度の理工学部改組で波動光学は再び2年時開講に戻ってしまいました。
4年で改組は完了し、科目変更が可能となります。それまでは「偏光」の実習を行います。
単位について
- 実験・実習、演習では、一度でも無断欠席、レポートの未提出があるとその時点で履修放棄と見なさます。
- 欠席することが事前にわかっている場合は、担当教員に理由書を提出して下さい。
- ケガ、病気やその他突然の理由で欠席した場合は、速やかに担当教員にその旨を説明し、指示を仰いで下さい。
この課題では、最低1回のレポートを課します。
授業計画
- ジョーンズベクトルについての講義(12/20)
- ジョンズ行列についての講義、例題・課題の説明(1/10)
- 実習(1/17)
- 実習(1/24)
- 実習(1/31)
レポート提出2/9(学科事務室)の予定 - 改めて連絡します
資料(平成27年度に準備したものです)
ジョーンズベクトル講義、
ジョーンズ計算法講義、
ジョーンズ計算法の練習問題・課題、
ジョーンズ計算法の練習問題(解説付き)
レポート課題は、平成27年度と同じ問題(演習問題)の予定です。
「ジョーンズ計算法の練習問題(解説付き)」は、演習問題についての「答」のページを削除したので、表紙と内容の不一致が生じています。
注意
レポート締切から成績提出までに時間が十分にないので、原則として「不合格者に対する再レポート」の措置は行いません。
(提出前に担当教員やTAのチェックを受け、及第点のレポートに仕上げること。)
Last Updated (revised by A. Mori) 2017.12.20; Since 20015.10.1
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