2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
歴史と文化 / History and Culture
中東経済入門(歴史と文化基盤)
教授・水島 多喜男 2単位 前期 火(9・10) 全(全)
最近中東地域に関する関心が高まっているが,依然として中東地域に対する日本の関心は石油·天然ガス問題に限られている.しかし,この地域は共通性とともに多様性をもち,一面的な理解を拒絶する世界であり,授業を通じて,この地域を理解するための基礎的知識を獲得することを目的とする.
この講義では,以下の点に触れながら,この地域の経済的特性を概観することにしたい.1.中東地域の特性を形作っているイスラームの世界観と世界性,2.中東地域の自然的,文化的,歴史的多様性,3.資本主義の世界的性格と中東地域との緊張関係.
中東,イスラーム,資本主義
生活と社会
中東に関する報道を,自分の知識と照らし合わせながら理解できるようになる.
1.1)定義.中東地域,アラブとアラブ諸国,イスラーム圏.
2.2)中東地域の地理的多様性
3.·自然環境の多様性とそれへの人々の適応
4.·天然資源分布
5.3)中東地域の文化的社会的多様性
6.·法学派と宗派
7.·経済活動に関わる規定
8.4)中東地域の商業資本と同地域への産業資本の浸透
9.·欧米列強の中東進出
10.·植民地·保護領下での経済「開発」
11.·接合の仕方
12.·異なる商習慣
13.これ以降については,「中東経済入門(第二次大戦後の政治と経済)」で扱う.
講義
配付する資料を使用する.
参考書等は,適宜紹介する.
授業中の小レポート·課題レポートを重視する.
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水島(2203, 088-656-7188, mizushim@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 授業の後.研究室は総合科学部1号館中棟2階
平成16年度に開講した授業題目『中東経済入門1』を受講したものは履修できません.