2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
人間と生命 / Humanity and Life
ゼミナール「いろいろなホルモン」
助教授・吉村 好之 2単位 前期 水(7・8) 全(全)
内部環境の恒常性維持,エネルギー代謝,発育と成長,性の分化と生殖の4つの生体機能を調節しているホルモンは内分泌による機能調節を仲介する物質である.多くのホルモンの適切な分泌により,生体の恒常性が保たれており,植物の生長促進,昆虫の性的誘引,無脊椎動物の脱皮もホルモンの支配を受けている.授業では多くのホルモンとその作用について基本的な概念の習得を目的とする.
適宜プリントを配布し,ホルモンの発見の歴史から現在知られているさまざまなホルモンとその作用について概説し,哺乳動物以外の生物に見られるホルモンの作用についても解説する.各時間ごとにテーマを設定し,各自調査,レポートを作成し,課題発表と討論を行なう.
1.ホルモンの実体と種類,分泌臓器,作用について説明できる.
2.ホルモンの作用機構について説明できる.
3.ヒト以外の生物におけるホルモンの関わる出来事について説明できる.
4.内分泌攪乱物質について説明できる.
1.ホルモンとは何か?
2.ホルモンの実体は何か(ペプチドホルモン,ステロイドホルモン)?
3.ホルモンと標的細胞,受容体
4.内分泌臓器(視床下部,下垂体前葉,下垂体後葉,甲状腺,副甲状腺,副腎,性腺(精巣,卵巣),
5.発達と成長をあやつるホルモン,生殖をあやつるホルモン,環境適応にかかわるホルモン
6.内分泌攪乱物質とはなにか?
教科書を特に指定しない.
課題発表,レポート,授業への取り組み状況など総合的に判定する.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
吉村(yosimura@ph.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 088-633-7252,前期:金曜日 生化学研究室(薬学部3階)
人体が多くのホルモンのバランスによって,いかに恒常性が保たれているのかを理解してもらいたい.また普段気をとめないような小さな生物におこる現象もホルモンによって制御されていることを確認し,どのようにしてこれらの現象が発揮され維持されているのかに注目して見るのも良いかもしれません.