2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
人間と生命 / Humanity and Life
生物と環境
助教授・佐藤 征弥 2単位 後期 木(3・4) 全(全)
かつて人間は自然環境に対して無限に搾取できると考えていた.しかし,近年になって大規模な環境破壊が様々な,形で人間に悪影響を及ぼすようになり,このような考えが幻想であることが明らかになった.環境破壊をくいとめるためには,破壊の現状を正確に認識するとともに,環境のもつ価値を具体的に評価するシステムが必要である.また,このような流れを受けて,農林水産業も変容を余儀なくされてきている.この講義では具体例を多く取り上げながら,環境保全,環境創造,生物資源の利用法について考えることを目的とする.
まず環境破壊の現状について解説する.次に生物資源をどのように利用しているのか,利用するべきかについて解説する.最後により良い環境とは何か,そして目指すべき環境創造について考える.
生態系,環境問題,農業問題,生物多様性
環境の価値とは何かを具体的に理解する.
1.森林の破壊1 アマゾンの熱帯雨林
2.森林の破壊2 山火事
3.森林の破壊3 植林,砂漠化対策
4.農業問題1 食料危機と緑の革命
5.農業問題2 作物の改良技術
6.農業問題3 農業政策
7.食品と医薬品1 効果と作用
8.食品と医薬品2 安全性
9.植物と文化 民俗植物学
10.環境創造とは何か
11.生態系の保全
12.農村の環境問題
13.都市の環境問題1 車社会からの脱却
14.都市の環境問題2 ヒートアイランド現象
15.試験
16.総括授業
教科書は使用しない.参考書は,適宜紹介する.
毎時間提出する出席カードと期末試験(ノート,資料持ち込み可)により評価する.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
佐藤(088-656-7222, satoh@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 研究室に在室している時はいつでもOK.植物生理学研究室(総合科学部3号館3階北棟)
平成15年度に開講した授業題目「生物と環境II」を受講し,単位を修得した者は履修できません.