2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 |
EDB |
人間と生命 / Humanity and Life |
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古代ギリシアの人と思想 |
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[旧カリキュラム] 授業科目名: 哲学
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教授・吉田 昌市 2単位 前期 水(3・4) 全(全) |
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授業の目的 |
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古代ギリシアの思想のなかから,興味深いテーマや興味深い人物などを選んで授業を行う.歴史的な知識を得させることを目的とはしない.思想や哲学を学ぶということは,思想家,哲学者と言われる人々が書き残したものに触発され,自分でものを考えはじめることであろう.そのためには,彼らが書いたものをじっくりと読み,彼らの言葉に耳を傾けることが不可欠である.この授業を,そうした意味での読み,そして聴く時間にしたい. |
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授業の概要 |
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上記の目的を達成するために,あるまとまった分量のテクストを,古代ギリシアを中心とした哲学者·思想家のなかから選んで,受講生諸君に提示する. 実際に読むのは受講生諸君みずからであり,教師は読むための手助けができるだけである. |
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キーワード |
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社会と自然,エロース,論理,知 |
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到達目標 |
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既にもっている考えや立場を一度疑い,吟味する態度を,幾分かでも身につけること |
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授業の計画 |
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1. | 人間を越えるもの:ヘラクレイトス,プラトン『パイドン』『ティマイオス』など |
2. | 転落の自覚:エンペドクレス,断片112 |
3. | 転落の自覚:エンペドクレス,断片112(続き) |
4. | エロースとは何か:プラトン『響宴』より |
5. | エロースとは何か:プラトン『響宴』より(続き) |
6. | いかに生きるべきか:「ノモスとピュシス」の思潮と『ソクラテスの弁明』 |
7. | いかに生きるべきか:「ノモスとピュシス」の思潮と『ソクラテスの弁明』(続き) |
8. | 論理:パルメニデスとゼノン |
9. | 論理:パルメニデスとゼノン(続き) |
10. | 「無知の知」:プラトン『ソクラテスの弁明』より |
11. | 「無知の知」:プラトン『ソクラテスの弁明』より(続き) |
12. | 「知る」とは?:プロタゴラス「人間尺度説」と懐疑論,プラトン『国家』線分の比喩 |
13. | 「知る」とは?(その二):プロタゴラス「人間尺度説」と懐疑論,プラトン『国家』線分の比喩 |
14. | 「知る」とは?(その三):プロタゴラス「人間尺度説」と懐疑論,プラトン『国家』線分の比喩 |
15. | 期末試験 |
16. | 総括授業 |
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教科書 |
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なし.資料となるプリントを配布する. |
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参考資料 |
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主な参考文献は次の通り.広川 洋一 『ソクラテス以前の哲学者』 講談社(単行本および学術文庫版) ,田中美知太郎 『ソクラテス』 岩波新書 ,同上 『ソフィスト』 講談社学術文庫,F. M. コーンフォード 『ソクラテス以前以後』 岩波文庫,A. コイレ 『プラトン』 みすず書房,R. S. ブラック 『プラトン入門』 岩波文庫, 藤沢令夫 『プラトンの哲学』 岩波新書, 藤沢令夫 『ギリシア哲学と現代』 岩波新書 |
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成績評価の方法 |
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授業への取り組み方+何度か行う予定の小テスト+学期末の試験 |
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WEBページ |
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http://www.ias.tokushima-u.ac.jp/tetsugak/tetsugakuhp.html →コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
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連絡先 |
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吉田(1230, 088-656-7150, shoichi@ias.tokushima-u.ac.jp) オフィスアワー:
水曜12時から13時 |
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受講者へのメッセージ |
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授業の題目は2005年度までと変わってはいませんが,内容的には今年度からかなり新しくします.最初の年ですので上記の計画通りには行かないかもしれません. 時間に余裕があれば,「国家社会の問題:プラトン『国家』より」「神話と哲学:ヘシオドス『神統記』とミレトス学派」などを追加するかもしれません. |