2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
自然と技術 / Science and Technology
相対論入門
教授・中山 信太郎 2単位 前期 月(1・2) 全(全)
科学としての物理的方法論について解説する.物理法則の認識と法則化を経て得られた自然観について理解することを目的とする.物理学の中でもなじみ深い力学を通して,その法則が確立される過程から相対論に至るまでを説明し,自然界を記述する時間と空間について考える.
自然界における光の振る舞いは,200年もの間さまざまな検証に耐えてきたニュートンの自然観を根底から覆した.その1つは光速度不変性である.これをもとにした自然観が相対論である.力学の諸法則を概説した後,相対論の原理である光速度不変性が導かれた過程を解説する.力学の諸法則を相対論をもとにながめ,その描く自然観を説明する.
光と観測,慣性系,ガリレイ変換,光速度不変性,ローレンツ変換,質量とエネルギー
1.ニュートンの運動法則を式で表現できるようになる.
2.相対論の原理である光速度不変性について理解する.
3.ニュートンとアインシュタインの自然観の違いを理解する.
1.物を見るということ(1)
2.自然界の広がり(2)
3.慣性と力の認識(1)
4.ニュートンの自然観(1)
5.万有引力の法則(2)
6.光の性質(1)
7.光速度不変性(2)
8.相対論の世界(5)
9.授業の総括(1)
教科書は使用しない.毎講時プリントを配布する.,参考書:アインシュタイン著 内山龍雄訳「相対性理論」岩波文庫,松田·二間瀬著「なっとくする相対性理論」講談社
毎講時小テストを行う.レポートを1つ提出してもらう.小テストとレポートの中から試験問題を出す.以上を総合評価して成績を出す.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
中山(1N02, 0886567236, nakayama@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 在室時いつでも質問可.
講義ノートを準備する.