2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
自然と技術 / Science and Technology
インタラクティブシステムデザイン
教授・吉田 敦也 2単位 前期 水(3・4) 全(全)
人工物,特にコンピュータによるインタラクティブシステムの開発やデザイン(設計)に必要な基礎知識を提供する.また設計に必須の「考える」方法の意識化と習得をめざす.
人工物,情報メディア,インタラクティブシステムとは何かを概説する.この作業を,サイバースペース(インター,ネット世界)を介在させた教師―学生関係システムを構築しながら行い,製品の中で実現(デザイン)すべき人とモ,ノとのインタラションについて認知科学的側面から学ぶ.また,情報デザインに必要な知識,視点についても学ぶ.行動学,認知科学,ヒューマンインタフェース,人間工学,メディア心理学,仮想社会工学などの基礎知識も紹介す,る.「わかりやすさ」の評価手法などについても概説する.
1.(1)基礎的な知識,概念,方法を学ぶ.(2)情報デザインやシステム設計における考え方に触れる.
2.(3)パソコンとインターネット環境下でのインタラクティブシステムのプロトタイピングを体験する.
1.1. はじめに(端末利用のためのアカウントとパスワード設定,端末利用のリテラシー試験)
2.2. バーチャルクラスルームの使い方(インターネットを介在させた授業運営の理念と方法)
3.3. モノ作りの人類史(トンカチからエレベータへ,そしてウォークマン,コンピュータへ)
4.4. 時代の欲望(たまごっちの本質,ロボットとの愛のかたち,技術の社会化,本能と行動)
5.5. 感動興奮の技術(ドラえもん,ターミネータ2,クレヨンしんちゃんの情報工学的含蓄)
6.6. 考えるとは何か(答の無い問題に答を出す,思考は技術,考える方法,`正しい'とは)
7.7. 外に飛び出せ!(答えは自然の中に,フィールドワークの方法論,境界領域研究の視点)
8.8. インタラクティブシステムとは(問題状況とユーザインタフェース,ハイパーメディア)
9.9. システムデザイン(要求,調査と分析,モデル化,解,決定と表現,プロトタイピング)
10.10. インタフェースガイドライン(ユーザビリティ,アイコン,メタファ,ユニバーサル観)
11.11. システム評価(ヒューリスティック,チェックリスト,実験と測定,認知,統計的解析)
12.12. 作業課題「学べるEラーニングシステムの設計」(わかる,気づく,交流,協調の支援)
開講後,バーチャルクラスルームにて適宜指示する http://elearning.cue.tokushima-u.ac.jp/general/
授業中に指示された課題等のインターネットを通じた提出状況と,バーチャルクラスルームへの参加度により判定する
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
吉田(088-656-7281, yoshida@cue.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 相談等は下記URLのバーチャルクラスルームにて24時間受付ける,http://elearning.cue.tokushima-u.ac.jp/general/
授業の一部は遠隔学習(Eラーニング)によって行うので,自宅,下宿,モバイル環境からのインターネットアク,セスが可能であることが望ましい.