2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
自然と技術 / Science and Technology
量子論入門
教授・中山 信太郎 2単位 後期 月(1・2) 全(全)
科学としての物理的方法論について解説する.物理法則の認識と法則化を経て得られた自然観について理解することを目的とする.現代物理学の中核をなす相対論と量子論をもとにした物質構造について解説する.
自然界における光の振る舞いは,200年もの間さまざまな検証に耐えてきたニュートンの自然観を根底から覆した.それらは光速度不変性であり,光の粒子性·波動性である.前者は相対論として,後者は量子論として,全く新しい自然観が確立されることになる.これらをもとにした物質構造について考える.自然界に存在する物質に作用する力と物質構造の関わりに振れる.
光と黒体輻射,粒子性と波動性,物質の二重性,不確定性原理,粒子と反粒子
1.光の粒子性·波動性を理解する.
2.物質の二重性(粒子性·波動性)について理解する.
3.量子論を基礎とする自然構造を理解する.
1.自然界の4つの力(4)
2.光の粒子性と波動性(3)
3.原子の構造(3)
4.量子論と原子構造(3)
5.原子核の世界(2)
6.授業の総括(1)
教科書は使用しない.毎講時プリントを配布する.,参考書:鈴木·釜江著「素粒子の世界」岩波新書,長島著「ニュートリノの謎」サイエンス社
毎講時小テストを行う.レポートを1つ提出してもらう.小テストとレポートの中から,試験問題を出す.以上を総合評価して成績を出す.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
中山(1N02, 0886567236, nakayama@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 在室時いつでも質問可.
講義ノートを準備する.