2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 |
EDB |
自然と技術 / Science and Technology |
|
身近な有機物質の化学 |
|
[旧カリキュラム] 授業科目名: 化学
|
教授・増田 俊哉 2単位 後期 火(1・2) 全(全) |
|
授業の目的 |
|
この講義は,講義事項をわかり,何かに役立てようとすることを目的にはしない(しても無駄である).したがって,受講生に,すべてをわかることを要求しない.その人の持つバックグラウンドによってはほとんどわからなくてもかまわない.扱う事項の中には,学部レベルや大学院レベルの内容もあり,難しく説明するわけではないがその本質をそう簡単にわかった気になられてはむしろ困る.少なくとも,大学の化学(実際の化学)が高校までの化学と違う,これまで自分が考えていた化学と違う,ということを感じ取ることができればよい.そして楽しめばよい.さらに,われわれの身近なことが,この程度にしかわかっていないのか(現段階で,自分自身の学力不足により理解できないということも含めて),これからこのようなことを研究すれば社会に貢献できるのかと考え,感じることで,受講生が,将来,学部や大学院で,また社会人として独立してから,学習や研究を行うための原動力のきっかけとなれば,本講義の目的は達成される. |
|
授業の概要 |
|
色,香,味に関係する身近な有機物質を題材に,その研究の歴史,化学構造と機能,産業への応用,さらに最近の研究に関する話題について解説する.また,バックグラウンドとして化学以外の分野の知見を交えることもある教養のための化学講義. |
|
キーワード |
|
色物質の化学,香物質の化学,味物質の化学,教養の化学 |
|
到達目標 |
|
1. | 講義で取り上げた身近な物質や現象の解明にアプローチしている化学とはこのようなものかと感じ取ることができること. |
2. | 上記のことを紙上(具体的には試験のこと)で表現できること. |
|
|
授業の計画 |
|
1. | 授業についての説明(必須) |
2. | 授業理解に必要な有機化学の基礎事項解説 |
3. | 色物質の化学-色と光 |
4. | 色物質の化学-色素と化学構造 |
5. | 色物質の化学-天然の染料,合成の染料 |
6. | 色物質の化学-花色の変異 |
7. | 香物質の化学-嗅覚と香物質 |
8. | 香物質の化学-香物質の化学構造と香の質 |
9. | 香物質の化学-香料の化学 |
10. | 香物質の化学-香の発生機構 |
11. | 味物質の化学-味覚と味物質 |
12. | 味物質の化学-化学構造と味 |
13. | 味物質の化学-4基本味物質 |
14. | 味物質の化学-うまみの化学 |
15. | 期末テスト |
16. | 総括授業(予備日) |
17. | なお,上記の講義内容細目は予定であり,急遽内容や順番を変えることがあります. |
|
|
授業のタイプ |
|
講義 |
|
教科書 |
|
指定教科書はありません.講義者の調べた資料に基づく板書講義です. |
|
成績評価の方法 |
|
最後に,成績を出すためのテストを行い,それで評価します.ただし,テストには自筆の講義ノートに限って持込を認める予定でいます(人のノートのコピーは意味がないので持込不可).詳しくは最初の講義日に説明します. |
|
対象学生 |
|
原則として各学部1年次学生 |
|
WEBページ |
|
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
|
連絡先 |
|
増田(2N01, 088-656-7244, masuda@ias.tokushima-u.ac.jp) オフィスアワー:
後期:水曜日 12時∼13時 総合科学部3号館2階 |
|
受講者へのメッセージ |
|
成績を出すためには試験をせざるを得ませんので,必ず講義ノートを用意し,講義内容のメモをとること. なお,受講希望者は必ず初回の講義に出席のこと.(講義ならびに成績評価方針を納得の上受講してもらうため) |
|
備考 |
|
受講上の注意:各学部1年次学生で講義内容に興味のある人の受講を希望します.でも,わからないことにフラストレーションを感じる人は,受講を御遠慮ください.わからなくても,黙って座って静かに聴き,感じ取ってくれる人を受講対象者とします.もちろんわからせる努力をしますが,わかった気にさせる目的での教育機器は原則として使わない予定です. |