2006年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群
EDB
基礎化学 / Basic Chemistry
基礎化学I·電子と有機化学
助教授・根本 尚夫 2単位 前期 月(7・8) 薬(薬1)
有機化学を理解するにあたり,必要な理屈や規則の基礎を解説する.
身の回りの物の化学構造は?,これとこれを混ぜるとどうしてこういう化学反応が起こるの?,炭素原子で出来ている分子の形はどうしてこうなるの?,といった事を,「厳密さ」より,「わかりやすい臨場感」に重きをおいて話をすすめる.
暗記と誤解されるふしのある「化学」が理屈で整理できるということを実感すること.有機化学が好きな人はもっと好きに,嫌いな人もそれなりの愛着と必要性を感じるようにすること.特に必須の薬学部の学生は,今後の有機化学の授業についていくための基礎を固めること.以上が目標となる.
1.電子の表記法と化学反応に伴う電子の移動
2.sp, sp 2, sp 3混成軌道
3.椅子型シクロヘキサン(アキシャル·エカトリアル)
4.ジグザグ構造の書き方
5.命名の基本
教科書:ボルハルト·ショアー現代有機化学の上巻(第1章∼第4章),参考書:特になし.教科書に無い点として,化学反応の電子の矢印を詳しく解説する.
学期末の試験と出席
(薬1年)
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根本(088-633-7284, nem@ph.tokushima-u.ac.jp)
有機化学は暗記でなく,理詰めでわかる事を実感して欲しい.それが高校までの化学の授業とひと味違う.