2007年度 徳島大学 共通教育 大学入門科目群
EDB
自然科学入門 / Introduction to Natural Sciences
物理学 / Physics
助教授・齊藤 隆仁 前期 木(5・6) 全(全)
高校で物理を学習してこなかったので,自然科学系の授業を受ける際に心配という人はいませんか?高校で学ぶ物理の中には,自然科学で普遍的に現れる現象のエッセンスや現象を理解する上での基本的な考え方が数多く含まれています.したがって大学における自然科学系の講義では,何らかの形で物理の知識や論理的な考え方が必要となります.ところが高校においては試験で点が取れなさそうなので敬遠したり,あるいは法則や公式を覚えて問題を解くという過程で興味を失った人もいるでしょう.この講義では高校で物理を履修していない人,あるいは履修したけれど再度勉強したいという意欲のある人を対象に行います.
高等学校の物理Iと物理IIで学ぶ「力と運動」,「エネルギーと熱」,「音と光の波」,「電気と磁気」,「原子の構造」をひととおり解説します.具体的な問題を解くことには力点を置かず,(1)物理ではどのような現象があって,どうやって記述するのか,(2)どのような考え方から法則が導かれたのか,を考えていきます.
力と運動,エネルギーと熱,音と光の波,電気と磁気,原子の構造
基礎的な物理の現象を数式を用いて表すことができるとともに,その数式の意味を理解できる.さらに物理現象がどのような法則から導かれるかということを説明できる.
1.授業の概要.測定と単位
2.運動のあらわし方
3.力と運動(わずか3つの法則で世界が回る 宇宙が駆ける)
4.運動量とエネルギー(仕事よりもパワーだ)
5.熱と気体(熱もエネルギーである)
6.熱と仕事(エネルギーはなくならない)
7.波の性質(ゆらりゆられてどこへ行く)
8.音の性質(音色は波の重なり方しだい)
9.光の性質(光の色も波まかせ)
10.電気 (パシッとくる静電気の正体は?)
11.電流(電気の流れをイメージすると)
12.電気と磁気(電流が力を呼び,力が電流をつくる)
13.等速円運動
14.電子(その発見と不思議な性質)
15.原子(究極の粒子はどこにある)
16.総括授業
教科書:「やりなおし高校の物理」 野田学著 ナツメ社 2005年 1480円,参考書:「新しい高校物理の教科書」山本明利他編 講談社ブルーバックス 2006年 1150円
毎回の授業に関するプリントにより評価する.
http://physics.ias.tokushima-u.ac.jp/butsurigaku/
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齊藤(総合科学部3号館1N08, 088-656-7232, saito@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 前期 金曜日 12時∼13時,総合科学部3号館北棟1階
本授業で単位を取っても,卒業要件の単位としては認定されないので注意してください.また,早く補習を済ませたいという希望の方にはeラーニングの教材を用意しています.
1.開講学期:前
2.2004年度は,金 1·2 開講