2007年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
歴史と文化 / History and Culture
古代·中世日本の社会 / Ancient and Medieval Japanese History
准教授・衣川 仁 2単位 後期 月(1・2) 全(全)
平安京への遷都以降,鎌倉幕府の成立までを「平安時代」と呼びます.この時代は,律令制という支配システムをもとに展開した古代から,そのシステムが崩壊に向いやがて武士の時代とも評される中世にかけて,大きな変動をみせました.こうした変動の中で,自ら変わることを余儀なくされた政治権力や社会勢力の動向をおさえながら,彼らがいかに時代の波に対応しようとしたかについて考えることを目的とします.
奈良から京都へ都が移る辺りからはじめて,9世紀末までの政治的な動きや社会の変化を追います.歴史的に考えるために,史料にもとづいて講義したいと思います.
天皇,平安京,帝国,政変
歴史と文化
平安時代における政治権力や社会の動きを把握し,その意味を歴史的に考えることができる.
1.ガイダンス
2.平城京から長岡京へ
3.平安遷都の背景
4.桓武朝の政治
5.帝国と辺境
6.平城天皇と怨霊
7.薬子の変
8.高岳親王の廃太子
9.嵯峨朝の政治
10.承和の変
11.良房と藤原氏
12.応天門炎上
13.陽成廃帝
14.阿衡事件
15.学期末試験
16.総括
教科書は使用せず,プリント等を配布します.参考書等は適宜紹介するつもりです.
主として学期末試験により評価しますが,出席やコメントなど,平素の授業への取り組みも勘案します.
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