2007年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
生活と社会 / Living and Society
家族法の諸問題 / Family Law
准教授・直井 義典 2単位 前期 月(3・4) 全(全)
家族法に関する問題を,法的に分析する力を身につける.
家族法を巡っては,近時多くの問題が噴出している.嫡出推定・代理母・離婚・同性愛・児童虐待・老人ホーム契約などである.しかし議論の多くは感情論にすぎない.法が国民意思の反映であり,特に家族法が市民生活と密接に関わる問題であることをふまえた場合,こうした感情論を一概に無視することはできないが,感情論がいたずらに議論を混乱させているように思われる場面も多々見られる.そこで本講義では家族を巡る現代社会の問題の内のいくつかを選択して,その法的な規律を概説することとする.
家族,民法
家族を巡る問題の法的規律を理解すること.
1.序論(家族と法)
2.婚姻法・その1(我が国の規定)
3.婚姻法・その2(同性愛に関する法の対応)
4.離婚法
5.親子法・その1(嫡出推定)
6.親子法・その2(嫡出否認)
7.親子法・その3(母子関係の成立)
8.親子法・その4(親権1)
9.親子法・その5(親権2)
10.相続法・その1(相続人)
11.相続法・その2(相続分)
12.高齢化と法・その1(能力規定)
13.高齢化と法・その2(老人ホーム契約)
14.高齢化と法・その3(グループホーム)
15.まとめ
16.期末試験
使用しない.
大村敦志『家族法 第2版補訂版』(有斐閣・3600円)(その他の参考文献は授業中に適宜指示する.)
出席点ならびに期末試験の成績による.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
直井(naoi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 木曜10:30∼12:00
毎回,六法を持参すること(『コンパクト六法』・『デイリー六法』などの小型のものでよい).