2007年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
生活と社会 / Living and Society
人口経済学入門 / Introduction to Population Economics
助教授・趙 彤 2単位 前期 月(3・4) 全(全)
日本や欧米の先進諸国は高齢·少子化に悩まされているのに対して,多くの発展途上国では人口爆発問題に苦しんでいる.経済発展の各段階において,人口あるいは出生率が経済·社会に与える影響が著しく異なることを理解する.
マルサスの人口論と新古典派の人口論を簡単に紹介した後,先進国における少子高齢化や福祉·年金,そして発展途上国における人口爆発など現実の問題を一つずつ取り上げて,人口との関係を解明していく予定である.人·生命·人権をミクロ単位(個人単位)として考えるのが一般的であるが,この講義ではマクロ単位(国あるいは地球単位)でそれを考察し直してほしい.医学関係の学生,またそれに興味を持っている学生は是非来てほしい.
少子化,人口爆発,経済発展
1.経済学の方法論で先進国における少子高齢化や発展途上国における人口爆発問題を考える能力を獲得する.
2.半年の授業が終わりに近づく頃には,「アフリカの子供にワクチンを」といった公共広告機構(AC)の広告に対して,今までと全く正反対の考え方を持つことになるだろう.善意で行った行為が必ずしも良い結果をもたらさないことを理解してほしい.
子供数決定の経済学的アプローチ/人口経済学の基礎知識/少子化高齢化の理由/少子化高齢化の影響/アフリカの発展途上国はなぜ高い出生率と貧困に苦しむのか?(日本と比較して)/人口爆発の根本的な理由/出生率と女性の社会的地位の関係/発展途上国に対する経済援助の仕方の再考
講義
指定しない.講義中必要に応じてレジュメを配布する.
出席と期末試験あるいはレポート
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
趙(088-656-7176, zhaotong@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 水曜日 13:00∼14:30
受講学生に2回ほどディスカッションしてもらうので,受講人数を40名とする