2007年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 |
EDB |
自然と技術 / Science and Technology |
|
共創型学習「Project & Product ∼夢を実現するための技術∼」 / Creativity Development :Project and Product |
|
[旧カリキュラム] 授業科目名: 総合科目, 分野: 総合
|
講師・桐山 聰 2単位 前期 水(9・10) 全(全) |
|
授業の目的 |
|
Projectとは,前例のない目標に対して様々な分野の人材が集い協調して取り組む形態を指す.世の中の新製品がProject方式で産み出される例も多い.Projectが単なるグループ活動と違うのは,「プロジェクト•マネジメント」の考え方の有無である.先の見通しを立てて計画し,リスクを回避しながら目標に向かって結果を積み上げていくプロジェクト•マネジメントは,製品開発に限らず会社経営や人生設計にも適用可能な考え方である.また,リーダーの能力はある程度生まれ持った資質や環境に左右されうるが,プロジェクト•マネジャーの能力は訓練次第で大きく伸ばすことも可能である.戦国時代でいえば武田信玄=リーダー,山本勘助=プロジェクト•マネジャーと位置付けられる.プロジェクト•マネジメントを学ぶことで,話術に自信のない人もシャープなプレゼンテーションを習得することができる.本講義では大学祭のイベント企画と演習を通じて,プロジェクト•マネジメントの中でも重要なタイムマネジメント,フィージビリティスタディ,リスクマネジメントについて基本的な考え方を習得してもらう. |
|
授業の概要 |
|
講義では,プロジェクト•マネジメントの概要を解説する.演習では,大学祭のイベント企画と実施をテーマにして,受講者を数名ずつのグループに分ける.グループワークは企業における組織的な意思決定の流れをモデル化した方式を採用する.従来は一つのグループが一貫して行ってきた企画・実現・評価の作業をそれぞれ別々のグループが担当する.例えば,企画を担当するグループの仕事を,次の実現を担当するグループが「自分の仕事を遂行する」という意識を持って厳しく評価する.節目ごとにプレゼンテーションを行ってグループ活動の進捗およびプロジェクト•マネジメントの習得度合いを評価する. |
|
キーワード |
|
プロジェクト·マネジメント |
|
到達目標 |
|
1. | 計画書,レポート作成手法の習得 |
2. | プレゼンテーション手法の習得 |
|
|
授業の計画 |
|
1. | オリエンテーション:プロジェクトの企画において大切な要素とは? |
2. | 第1回企画会議模擬:やってみたいことを言葉に出して言ってみる |
3. | 解説:調査方法,計画書と報告書の関係について グループワーク:グループ毎の企画テーマ選定と企画会議 |
4. | 解説:リスクマネジメントについて,プレゼンテーションの構成について グループワーク:企画立案演習 |
5. | プレゼンテーション予行練習:グループテーマおよび第1次企画の発表と討議の練習 |
6. | 第1回プレゼンテーション |
7. | 計画の実行: フィージビリティスタディの内容についてのグループ討議と実行 |
8. | 計画の実行 |
9. | 解説:報告書のまとめ方について プレゼンテーション予行練習:実行結果からの計画全体の見通し付け,および実行結果と計画とのズレの評価と討議 |
10. | 第2回プレゼンテーション |
11. | 報告書の作成:計画に対応させて実行結果の評価と得られた成果をまとめる |
12. | 報告書の作成 |
13. | プレゼンテーション予行練習:報告書の内容をプレゼンテーション用にまとめ直して発表 |
14. | 第3回プレゼンテーション |
15. | 報告書仕上げ |
16. | 講義総括:各グループの計画·実施内容·プレゼンテーションに対する講評 |
|
|
教科書 |
|
プリントを適宜配布する. |
|
成績評価の方法 |
|
①出席点 30点,10分以上の遅刻-1点 ②質問&コメント点=15点 (1講義1点が限度) ③発表点 30点 ④報告書評価点 15点 ⑤e-Learningレポート点=10点 (4回分,配点は別途告知) |
|
対象学生 |
|
他学科,他学部学生も履修可能 |
|
WEBページ |
|
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
|
連絡先 |
|
桐山(連絡先未登録) |
|
受講者へのメッセージ |
|
覚えるべきことは少ないが,今まで使ってこなかった思考力を鍛錬するため事務処理能力だけでは対処が難しいレベルである. |
|
備考 |
|
大学は自ら学ぶ場です.しかし,何のために学び,またどのようにして学ぶのかを知らなければ時間はあっという間に過ぎてしまいます.この授業で身につける考え方はこれからの学生生活だけでなく実社会に出てからも必ず役に立つはずです.作業量が多く大変かもしれませんがチャレンジしてみてください.全学部1年生を対象としていますが,興味と熱意のある学生ならば2年生以上の参加も歓迎します. |