2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 学部課程 — 2年(前期)
EDB
アジア地域交流史
教授・葭森 健介, 東 潮, 准教授・衣川 仁 2単位
授業の目的
アジアは歴史的に密接な関係によって結びつき,日本や朝鮮や中国といった個別の地域がそれぞれに相互に強い影響を及ぼしながら形成されてきた.今後の国際化時代を生きていく上で,「アジア」という共通の視点は決して欠かす事は出来ない.本授業では,古代から近世·近代までを時間軸として設定し,アジア地域の交流の歴史を概観するとともに,それがそれぞれの地域の形成と展開に及ぼしてきた影響を考察する.前期は中国の周辺の朝鮮・日本で古代(律令)国家が崩れ中世を迎えるまでを扱う.
授業の概要
東アジアにおける地域交流の展開
受講者へのメッセージ
アジア研究コースの学生は必ず受講する事.
到達目標
アジア地域を研究対象とする上での基礎的知識,地域感を身につける.
授業の計画
1.歴史的に見た日本をめぐる国際環境
2.「中国」の形成と周辺民族-東アジアにおける中心と周辺概念の成立-
3.中国の皇帝権と周辺国家-册封体制と金印-
4.『三国志』と東アジア古代国家形成-倭から日本への道-
5.邪馬台国と倭国
6.倭の五王の時代の国際関係
7.継体・欽明紀の国際関係
8.飛鳥時代の国際環境
9.中国の中世と日本の古代-世界帝国唐と東アジア-
10.大陸・半島から列島へ-人・物・教えの導入-
11.「日本」誕生-``自立''への模索-
12.東夷の小帝国-肥大化する自意識-
13.「銭の病」-中世日本と東アジアの交流-
14.神国日本-神風は吹いたか-
15.前期のまとめ
16.総括
成績評価の方法
各学期末に試験を実施する.
教科書
特にないが高校で使った日本史・世界史の教科書を持ってきて欲しい
参考資料
『東洋の知識人』(渭陽会編,朋友書店刊,1995)『隋唐帝国と東アジア世界 』(唐代史研究会編, 汲古書院, 1979) 礪波護·武田幸男『隋唐帝国と古代朝鮮』(『世界の歴史』6,中央公論新社,1998)徳島県立博物館『徳島の生んだ先覚者 鳥居龍蔵の見たアジア』1993
WEBページ
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連絡先
東(088-656-7155, azuma@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 各教官のそれに準じる.
葭森(アジア史研究室, 088-656-7156, yosimori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 各教官のそれに準じる.
衣川(088-656-7153, kinugawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 各教官のそれに準じる.