2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(後期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(後期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 2年(後期)
EDB
日本言語基礎研究II (後期)
教授・仙波 光明 2単位
授業の目的
日本語はどのような歴史をたどってきたか.前期の語彙史に続き,文法史をとりあげる.
授業の概要
日本語がどのような歴史をたどってきたか,すなわちどんな変化を,なぜおこしてきたかについて講義する.つねに現代語との関連を意識しながらみていきたい.
キーワード
文法史,用言の活用体系,終止連体形,係り結び,敬語
受講者へのメッセージ
昨年までと,開講時間が異なっているので注意.なお,授業の進行およびその他の注意事項の詳細は,第1回目に伝える.
到達目標
1.文法面から見た日本語にどのような変化があったかを理解する.
2.言語変化のメカニズムの一端を理解し,他の現象についても応用できるようにする.
授業の計画
1.日本語の歴史概観(復習をかねて).
2.上代日本語の文法(1) 用言の活用体系と上代語の音韻体系.
3.上代日本語の文法(2) 上代語の敬語(尊敬語と謙譲語)
4.中古日本語の文法(1) 形容詞カリ活用の存在意義,その他.
5.中古日本語の文法(2) 中古日本語の助動詞(時の助動詞を中心に).
6.中古日本語の文法(3) 中古日本語の敬語(丁寧語の発達など)
7.中世日本語の文法(1) 用言終止連体形の発達,その他.
8.中世日本語の文法(2) 係り結びの衰退.
9.中世日本語の文法(3) 新しい助動詞の発達.
10.中世日本語の文法(4) 中世日本語の敬語.
11.近世日本語の文法(1) 動詞二段活用の一段化,可能動詞の発生.
12.近世日本語の文法(2) 助動詞の変化(推量・推定の助動詞を中心に)
13.近世日本語の文法(3) 近世の敬語(敬語の多様化,美化語の発達)
14.補足とまとめをかねて(敬語の分類,格助詞「の・が」の機能変化など)
15.補足とまとめ(内容未定)
16.試験
成績評価の方法
小テストなどで,50%,期末試験を50%の割合で評価する予定.
対象学生
他学部,他大学学生も履修可能
教科書
教科書 『新訂国語史要説』大日本図書(1500円+税),また,随時プリントを配布する.,参考書 随時紹介する.
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
仙波(2319, 088-656-7117, senba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 月曜日 16時30分∼17時30分 その他随時.