2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)
EDB
日本考古学研究ー現代GP吉野川流域の歴史環境ー
助教・中村 豊, 中原 計, 教授・東 潮 2単位
授業の目的
「豊穣な吉野川を持続可能とする共生環境教育」において,環境保全と地域における人間活動を調和させるためには,歴史的な視点が不可欠だ.現在を知るには過去を知る必要があり,歴史の教訓を現在に生かすことは未来をみとおすことでもある.考古学は歴史学の一分野であるが,遺跡・遺構・遺物という極めて具体的な物質的資料によって,歴史を再構築していく.現在,目に見えるかたちでのこっている遺跡には,たとえば古墳,城跡などがある.目に見えるかたちで残っていなくても,遺跡に立つことによって当時の地理的環境・歴史的環境に思いをよせることができる.
授業の概要
吉野川流域では,吉野川の恵みをうけながら生活を維持し,発展させてきた.このような自然環境と共生しながら,徳島の歴史を育んできた人間の足跡は,遺跡としてのこされている.徳島大学構内の遺跡を知り,吉野川流域の遺跡を歩くとともに,吉野川開発の要となった徳島城・一宮城を踏査する.
キーワード
吉野川流域史,歴史環境,現代GP吉野川
受講者へのメッセージ
3回ほど,土曜日に吉野川流域の野外調査をおこなう.参加できるものにかぎる.
到達目標
フィールドワークを通して吉野川流域の風土と歴史を学び,遺跡の踏査を通して,先人の自然環境との関わりを知り,今後のあり方を考える.
授業の計画
1.吉野川流域史概観
2.吉野川流域史-旧石器・縄文・弥生-
3.吉野川流域史-古墳・飛鳥・奈良-
4.吉野川流域史-中世・近世-
5.徳島大学構内遺跡について-庄・蔵本遺跡-
6.徳島大学構内遺跡について-常三島遺跡,新蔵遺跡-
7.吉野川流域の古環境復元1
8.吉野川流域の古環境復元2
9.吉野川流域の古環境復元3
10.吉野川中・上流域踏査
11.徳島城について
12.徳島城の踏査
13.一宮城について
14.一宮城の踏査
15.調査研究成果の発表1
16.調査研究成果の発表2
成績評価の方法
レポート
教科書
東潮編『川と人間ー吉野川流域史ー』渓水社,1998年
WEBページ
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連絡先
東(088-656-7155, azuma@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)