2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程 — 2年(後期) 2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語コミュニケーションサブコース 学部課程 — 2年(後期) |
| EDB |
| 英米文化研究II (その2) |
| 准教授・山内 暁彦 2単位 |
| 授業の目的 |
| 本授業では,19世紀イギリスの作家,ルイス·キャロル(Lewis Carroll)の『鏡の国のアリス』(Through the Looking-Glass)を取り上げる.作品を精読することにより,論理(センス)と非·論理(ノンセンス)の境界について考察する.また,作者の人物像や彼の人間観を研究するとともに,作者と作品の歴史的,社会的,宗教的,文化的背景を学ぶ. |
| 授業の概要 |
| ノン·センスの文学としての『アリス』を研究する.この作品では,不思議の国に迷い込んだ少女の冒険という形でファンタジーの世界が展開される.しかし通常のファンタジーや児童文学とは異なり,アリスの遭遇する人物や事件は常軌を逸した者や事柄ばかりである.授業ではこの作品の原書を講読しながら,ノンセンスのもつ面白さを味わいながら,作品の持つ特異な価値について考察する.必要に応じて映像化された『アリス』を視聴する. |
| キーワード |
| ファンタジー,ノン·センス |
| 受講者へのメッセージ |
| 受講生には随時発言を求めます.積極的に授業に参加する態度を望みます.前期の(その1)を受講した上での受講が望ましいが,後期の(その2)からの受講も認めます. |
| 到達目標 |
| 『アリス』などのノンセンス文学を読む際に,言葉遊びや不条理なやり取りといった多種多様な言語表現の意味を推測したり,歴史的,社会的,文化的な背景に思いを致したりしながら,作品の面白さを味わい,その意義を多面的に理解することが自分なりにできるようになることを目標とする. |
| 授業の計画 |
| 1. | イントロダクション |
| 2. | 第6章 Humpty Dumpty(その1) |
| 3. | 第6章 Humpty Dumpty(その2) |
| 4. | 第6章 Humpty Dumpty(その3) |
| 5. | 19世紀の英国の社会と文化について |
| 6. | 第7章 The Lion and the Unicorn(その1) |
| 7. | 第7章 The Lion and the Unicorn(その2) |
| 8. | 第8章 `It's My Own Invention'(その1) |
| 9. | 第8章 `It's My Own Invention'(その2) |
| 10. | 第8章 `It's My Own Invention'(その3) |
| 11. | 欧米におけるチェスの文化について |
| 12. | 第9章 Oueen Alice(その1) |
| 13. | 第9章 Oueen Alice(その2) |
| 14. | 第9章 Oueen Alice(その3) |
| 15. | 第10章 Shaking, 第11章 Waking,および 第12章 Which Dreamed It? |
| 16. | 後期のまとめ |
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| 成績評価の方法 |
| 出席状況,授業参加の態度,課題の提出状況,レポート試験の得点などを総合的に勘案し評価する. |
| 対象学生 |
| 2年以上 |
| 教科書 |
| 教科書:Carroll,Through the Looking-Glass(Penguin Books,1994年),参考書:キャロル作,柳瀬尚紀訳『鏡の国のアリス』(ちくま文庫,1988年) |
| 参考資料 |
| 参考書については,授業中に指示する.各種ハンドアウトを随時配布する. |
| WEBページ |
| →コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
| 連絡先 |
山内(3308, 088-656-7132, yamauchi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
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