2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程 — 3年(後期) 2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語コミュニケーションサブコース 学部課程 — 3年(後期) |
EDB |
英米の社会と文化II (その2) |
教授・宮崎 隆義 2単位 |
授業の目的 |
主として19世紀のイギリス小説を取り上げて精読する.小説という,言語による虚構の芸術構造物,物語の世界,すなわち嘘の世界を,いかに豊かに味わうことができるものか,また知的にも分析することができて,人間の本質に関わる想像力がいかに広い分野に影響力を及ぼし得るものかを,具体的に作品に触れることによって理解してゆきたい.作品自体が持つ様々な問題に対して多角的なアプローチを試みるばかりでなく,その作品の時代背景にも目を向け,当時の風俗や生活習慣,時代思潮など,広い視野からの理解を目指したい. |
授業の概要 |
19世紀のイギリス小説を読む. より広い視野のもとに,イギリス文学を生み出したイギリスという国の理解も含めて様々な多角的アプローチを試みるが,特に,19世紀の小説家トマス·ハーディの短編を読みながら,当時の結婚をめぐる制度や,因襲的な考え方,宗教,時代思潮,風俗,女性の置かれていた立場などを考えてみたい.作品の理解を通して,虚構の世界から,現実の世界を逆照射しつつ,普遍的な問題である男女の恋愛と結婚の問題を時代のコンテクストの中に置いて理解してみたい.テキストを精読しながら,簡単に手に入るe-textを利用して,html形式でテキスト中に,語句の注釈や背景知識などを埋め込むようなことも試行してみたい. |
キーワード |
イギリス,19世紀,小説,時代背景 |
先行科目 |
英米文化研究I (その1),英米文化研究I (その2) |
関連科目 |
英米文化研究III (その1),英米文化研究IV (その1),英米文化研究V (その1) |
受講者へのメッセージ |
半年受講も認めるので,後期からの受講も可能. |
到達目標 |
精読による作品解釈の方法を身に付け,同時に作品の時代背景の事情を理解する. |
授業の計画 |
1. | 第1回 イントロダクション |
2. | 第2回∼第15回 作品の講読と鑑賞並び分析の仕方 |
3. | 第16回 まとめ |
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成績評価の方法 |
本授業はゼミナール形式で行うが,出席状況,授業時の取り組み姿勢,テーマ探求についての評価などといった平常点での評価と,期末試験またはレポート報告等の結果による評価に基づいて成績評価を行いたい. |
対象学生 |
3年次以上 |
教科書 |
教科書,参考書等については,初回の授業時に適宜紹介する.また他にプリントや資料等も用意する. |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
火·木曜日 12時∼13時 |