2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 2年(前期)
EDB
哲学思想基本研究I (その3)
准教授・山口 裕之 2単位
授業の目的
道徳学説・倫理学説にはさまざまな流れがあるが,現在の主要な潮流をなしているのはカント主義と功利主義であろう.この授業ではカント,ミルにさかのぼってそれらの思想について学び,アダム・スミス,ヒュームらの道徳感情論と比較検討する.
授業の概要
カント『道徳形而上学の基礎づけ』,ミル『功利主義論』,アダム・スミス『道徳感情論』など,道徳哲学上重要な文献や関連する研究文献を,日本語訳でよいのでなるべくたくさん読み,授業時間中には担当者が勉強してきたこと(文献の内容や問題点,疑問点など)を報告してもらう.それをもとに議論を行う.
キーワード
科学と哲学,哲学,倫理学
受講者へのメッセージ
たくさん本を読むこと.毎回の授業で,関連する文献を紹介します.また,研究書の巻末には参考文献が掲載されています.それらを入手し,読み,報告すること.一ヶ月にどんなに少なくとも1冊,できれば週に1冊のペースで読むこと.
到達目標
自ら哲学的に思考する技術を身に付ける.
授業の計画
1.授業のイントロダクション
2.倫理学説の諸理論1
3.同上,2
4.カント主義の理論1
5.同上,2
6.同上,3
7.功利主義の理論1
8.同上,2
9.同上,3
10.道徳感情論1
11.同上,2
12.同上,3
13.倫理学説の諸問題1
14.同上,2
15.まとめ
16.レポートの解説など
成績評価の方法
担当を分担して報告すること,3分の1以上の欠席をしないことが必要条件.報告の内容や発表の様子,議論への参加,学期末のレポートで総合的に成績評価する.
教科書
カント『道徳形而上学の基礎づけ』,J.S.ミル『功利主義論』,アダム・スミス『道徳感情論』,その他必要に応じて授業中に指示する.
WEBページ
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