2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 2年(前期) 2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学部課程 — 2年(前期) 2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 2年(前期) |
EDB |
哲学思想基本研究III (その1) |
教授・吉田 昌市 2単位 |
授業の目的 |
古代ギリシアあるいはヨーロッパ中世を代表する哲学者の主要著作,あるいはそれに関連する文献を講読する. テクストの精読を通して,ヨーロッパ思想ひいては思想そのものの理解のために必要な基礎的訓練を与える. 取り上げる思想家の著作は,すべてギリシア語またはラテン語で書かれているが,クラスでは日本語訳または英語を中心とするヨーロッパ近代語の翻訳を用いる. |
授業の概要 |
哲学史上の基本的著作の講読 |
キーワード |
存在と認識,現実と理想,政治と哲学,個人と社会 |
関連科目 |
ヨーロッパ思想研究,社会思想研究,社会思想研究 |
受講者へのメッセージ |
根気よくテクストとつきあってください. 平成13年度以降に入学した学生が対象です. |
到達目標 |
原典に向き合い,原典に即して考える(これは「批判的」であることを排除しない)姿勢を身につけること. |
授業の計画 |
1. | プラトンの後期著作の一つ『ソピステス』を一年間の予定で講読する. |
2. | ソピステスというのは古代のギリシア語で,英語や日本語の「ソフィスト」にあたる.この『ソピステス』という著作は,このソフィストとはどのような存在かを規定する仕事という形をとりながら,内実からすれば,あるもの(有),あらぬもの(非有),虚偽などをめぐる哲学的考察が中心を占めるという二重構造をもつ作品である. |
3. | 内容的には難解ということになるが,一度は取り上げておくべき著作である.チャレンジしてみようという諸君の受講を期待する. |
4. | なお,講読が一区切りついたところでは,関連の文献を読んでみることも考えている. |
5. | 授業は15週行い,16週目は成績評価と評価の講評にあてる. |
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成績評価の方法 |
期末の試験は行わない. 講読にあたっては,毎回受講生の誰かにその日の部分について発表をしてもらう.その発表の様子や毎回の授業への取り組みの姿勢などに基づいて,総合的に成績評価をする. 期末にレポートの提出を求める場合もある. |
対象学生 |
2年次以上 |
教科書 |
岩波書店刊『プラトン全集』3に所収の日本語訳を,講読テクストに用いる.コピーを用意します. |
参考資料 |
参考文献等は授業の中で紹介する. |
WEBページ |
http://www.ias.tokushima-u.ac.jp/tetsugak/tetsugakuhp.html →コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
吉田(1230, 088-656-7150, shoichi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
水曜 12時から13時 |
備考 |
2007年度前期 |