2007年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(後期)
EDB
地域調査実習FII
准教授・樋口 直人 1単位
授業の目的
社会理論を専攻する者でない限り,何らかの経験的なデータによる実証が社会学では求められる.社会調査実習は,卒業論文での実証や卒業後のリサーチに必要な手法を身につけ,特定のテーマでまとまった量の調査報告を執筆することを目的とする.本実習では,聞き取り調査,公文書の収集·分析,情報公開条例の利用,実地調査といった方法により,社会調査の基礎を学んでもらう.
授業の概要
この実習では,地域調査実習FIに引き続き,滋賀県における新幹線新駅建設問題について調査する.後期は,前期での知見を踏まえて個別にインタビューすることを目標とする.
受講者へのメッセージ
地域調査法FI·IIでは調査の理論と技法を,地域調査実習FI·IIでは実践と応用を学ぶので,同時受講を前提とする.機器の台数や実習室の制約から受講者数を制限する場合がある.授業は1年間で授業全体の計画を実行するため,なるべく通年で受講すること.
到達目標
年度末には調査報告書(400字詰原稿用紙40枚程度)を執筆してもらい,単位認定する.年明けまでに十分なデータを集めないと執筆など不可能であるのは言うまでもない.
授業の計画
1.オリエンテーションと班分け
2.行政,議会,市民団体へのアプローチ方法の検討:各人の問題意識との関連で 行政,議会,市民団体へのアプローチ方法の検討:各人の問題意識との関連で
3.全体でのインタビュー調査(1):議員へのインタビュー.正確な記録をつけて的確に質問ができているかどうかチェック
4.全体でのインタビュー調査(2):国土交通省へのインタビュー
5.班ごとのインタビュー調査にむけて:議論のすりあわせとインタビューでの分担
6.班ごとのインタビュー調査(1):議員,行政,市民団体
7.班ごとのインタビュー調査(2):議員,行政,市民団体
8.班ごとのインタビュー調査(3):議員,行政,市民団体
9.班ごとのインタビュー調査(4):議員,行政,市民団体
10.中間報告会:それぞれの知見の報告と班毎の視点や進行状況の整理,次のインタビューに向けた課題
11.班ごとのインタビュー調査(5):議員,行政,市民団体
12.班ごとの報告書執筆計画:概要と残り必要な調査,資料の確認
13.班ごとのインタビュー調査(6):議員,行政,市民団体
14.進行状況の報告会:班毎のレジュメの集約,全体の構成と教員による総論の提示
15.報告書草稿の提出,教員による講評と相互批評
成績評価の方法
出席点,発表の回数と内容により成績評価を行う.
教科書
教材に関しては適宜コピーして輪読する.
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)
 オフィスアワー: (前期)水曜日12時∼13時 (後期)水曜日 12時∼13時
備考
今年度開講