2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 マルチメディアコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(前期)
EDB
文化人類学研究II
助教授・王 維, 髙橋 晋一 2単位
授業の目的
本講義では,文化人類学や比較文化の視点と方法を用いながら,中国一部地域及び海外華僑·華人の社会における伝統文化及び社会組織について取り上げたい.「華僑」とは,一般にはそのルーツを中国大陸に持ちながら,海外において生活する人々全般を指す.かれらは移住した先においても独自の文化を重んじ,特徴的なコミュニティを形成するが,移住国それぞれの社会背景と文化や生活環境に応じて,異なる受容,融合過程を辿った. この講義では,かれらが共有している中国の伝統文化の特徴を述べた後,映像などを通して日本の長崎·神戸·横浜の華僑社会及び北米華人社会を中心に,華僑文化とその変容を紹介する.特に,祭祀と芸能に焦点を当て,華僑社会における伝統祭祀·芸能,及び近年の伝統復興運動の過程とその背景について論じる.
授業の概要
中国及び海外華僑·華人社会における伝統文化
キーワード
華僑·華人,チャイナタウン,祭祀·芸能
関連科目
文化人類学研究I民俗学研究I民俗学研究II
受講者へのメッセージ
授業中に随時ビデオやDVD,パワーポイントなどの視覚教材を用いる. なお,文化人類学研究II(特論·来年度開講予定)と文化人類学研究I(概説·今年度開講)は,隔年で交互に開講される.
到達目標
海外華僑·華人の社会と文化を理解し,より深い意味で中国をはじめとする東アジア地域の移民と文化の意味について具体的な認識を獲得する.
授業の計画
1.イントロダクション
2.文化人類学と華僑研究
3.華僑·華人という概念
4.移住の社会背景
5.移住先での社会組織及び職業活動
6.漢民族の伝統文化と祭祀
7.日本長崎華僑の概要
8.伝統文化および祭祀と芸能
9.横浜·神戸華僑の概要
10.伝統文化及び祭祀と芸能
11.北米華人社会の概要
12.伝統文化及び祭祀と芸能
13.まとめ
成績評価の方法
授業への取り組み状況,授業期間中の随時の小テスト及びレポートで評価する.
教科書
必要に応じて資料を配布する.主な参考文献を以下に掲げる.,可児弘明他編 1995 『華僑·華人』 東方書店,戴国輝 1991 『もっと知りたい華僑』 弘文堂,王維 2003 『素顔の中華街』 洋泉社
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
王(連絡先未登録)
 オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する.
備考
隔年開講(今年度開講せず)