2007年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(前期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース ウェルネス行動科学サブコース 学部課程 — 2年(前期)
EDB
ボランタリー組織論I
非常勤講師・金 敬黙, 准教授・樋口 直人 2単位
授業の目的
21世紀の今日,世界各地では様々な問題が起きている.特に,対テロ戦争や北朝鮮問題など,戦争と暴力をとりまく諸問題は増大しつつあります.それらの問題に対処するアクターは,国家や国際機関に限られず,NGOや個々人のボランティアベースにまで拡大しています.従って,越境的な問題に関わるNGOやボランティアの視点から国際文化,国際協力,NGO,トランスナショナル·ネットワークなどに関する見解を深める努力を行いましょう.
授業の概要
大切なのは,視点と接点です.すなわち,問題を解決する,あるいは問題に関わるためには,自分との接点を見つけることです.同時に,自分の視点だけではなく,相手の視点を重視することでしょう.国際協力は現場で行われるものです.従って,現場の視点を身につける努力を行いましょう.
キーワード
国際文化,NGO,国際協力,ボランティア,グローバル化
先行科目
ボランタリー組織論II
関連科目
環境社会学研究,現代社会研究,地域社会研究(現代GP 吉野川社会構造論Ⅰ)
受講者へのメッセージ
集中講義のメリットを最大化するためには,原則すべての授業に参加すること(または,その姿勢)が求められます.
到達目標
知識を得ることが最終ゴールではなく,知識を得た上で,日頃の問題意識に如何に対応するかを修得するアプローチを取ります.従って,受け身の姿勢では,得ることもなければおもしろくもありません.
授業の計画
1.教員による一方的な講義ではなく,受講者が抱く疑問を参加者全員で探求するワークショップ形式を重視します.そのためには,基礎知識も必要となりますが,受講者の積極性,好奇心,批判精神が欠かせません.クリティカルに探求しましょう.
2.集中講義であるため,受講者の人数などによって,流動的な部分もありますが,以下のテーマについて一通り考えてみましょう.
3.+グローバル化の今,私たちはどのような世界で暮らしたいのか.
4.+何がもっとも気になる問題なのか.それらの問題の根源はどこにあるのか.
5.+NGOとボランティアは万能なのか,無用なのか.
6.+国益と人類益:誰のための国際協力なのか.自己満足か世界のためか.
7.+具体的にどのような活動に関わるべきなのか.
8.+どこまでがゴールなのか.終わりは存在しうるのか.
9.+その他,受講者の関心テーマを最大限活用する.
成績評価の方法
出席:30%,授業内での共同作業:30%,レポート:40%
対象学生
他学科学生も履修可能
教科書
参考書として 日本国際ボランティアセンター(JVC)『NGOの選択』めこん,2005年.,津田正夫·平塚千尋編『パブリック·アクセスを学ぶ人のために』世界思想社,2002年,このほか,資料や参考文献を授業のときに配布,紹介します.
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
金(連絡先未登録)
 オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する
樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する
備考
本年度開講せず(隔年開講)