2007年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 地域社会サブコース 学部課程 — 3年(前期) |
EDB |
地域社会ゼミナールDI (その1) |
准教授・樋口 直人 2単位 |
授業の目的 |
今年度は,グローバル化に関わる社会学関連の文献を読んでいく.現代社会は,多くの独立した社会の集まりではなく,世界中の国民社会が急速に統合され相互に影響を受けるようになっている.マクドナルドは世界中にあるし,ハリウッド映画も各国でみることができる.海外旅行も手軽になり,移民の数もかつてない規模に達している.アメリカでの投機により日本人が失業するかもしれず,日産のリストラはマレーシアで新たな雇用を生み出すかもしれない.そのような「グローバル化の時代」を分析した文献を読むことにより,我々の生きる社会がどのような性格を持つものか一定の見通しをつけてもらうことが今年度の目標となる. |
授業の概要 |
グローバル化の社会学 |
受講者へのメッセージ |
毎回1回は必ず発言してもらう.どんな現象に対しても自分なりの意見を持てるようになってほしい. |
到達目標 |
レジュメをきちんと作成し,それに基づきすべての文献に対してコメントすることが,最低限の到達目標となる. |
授業の計画 |
1. | 教科書のほか,関連分野を扱った文献を毎回読み進んでいく.毎回1章分についてレジュメを作成する.さらに,毎回1人が関連する新聞記事を紹介し,両者を素材として討論してもらう.文献を読んで,それに対して意見を持ってもらうことから始め,レジュメの切り方,議論の仕方を学ぶ. |
2. | 具体的に取り上げるトピックとしては,国家の変容,多国籍企業の影響,雇用不安と失業,食文化や食の安全性,移民,世界都市の問題などを考えている.受講者の関心にあわせて,適宜テキストを選択していきたい. |
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成績評価の方法 |
出席点,発表の回数と内容により成績評価を行う. |
教科書 |
教科書 デビッド·ヘルド編『グローバル化とは何か』法律文化社,2800円,参考書 アンソニー·ギデンズ『近代とはいかなる時代か』而立書房,2800円,参考書 コーエン&『グローバル·ソシオロジーI,II』平凡社,2500円,参考書 伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書,700円,参考書 小倉充夫·梶田孝道編『グローバル化と社会変動』東京大学出版会,2800円 |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp) オフィスアワー:
(前期)水曜日12時∼13時 (後期)水曜日 12時∼13時 |
備考 |
本年度は,卒論に関わる学生のみの受講を認める |