2007年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース 学部課程 — 2年(前期)
EDB
行動統計学I
准教授・川野 卓二 2単位
授業の目的
人間行動を数量的に把握するための方法(例えば,観察,調査,実験など)によって収集したデータを整理,分析するために必要な統計的手法の基本と応用について講義する.
授業の概要
収集されたデータの様々な種類や目的にあったデータ分析の手法を学ぶ.
キーワード
記述統計,推測統計,統計的仮説検定
関連科目
自然と技術
受講者へのメッセージ
卒業研究で何らかの数量的なデータの収集·分析を予定している者が受講することが望ましい.4年生の受講も認める.授業には8桁以上,√演算機能つきの電卓を持参すること.
到達目標
収集したデータの測定のレベルや型に適し,且つ,分析の目的にあった統計手法が選択でき,正確な計算により得られた結果が正しく解釈できる.
授業の計画
1.収集したデータの整理,分析に必要な統計処理の原理や基本的手法について,相関係数,t-検定,F検定,χ2検定を中心に講義する.
2.微·積分学的な数式を用いることは最小限にとどめ,代数学的な表現により統計学の基本概念を理解する.
3.1. 測定のレベルとデータの種類
4.2. 記述統計の基本
5.3. 相関係数と回帰
6.4. 平均値に関する区間推定と検定
7.5. 分散に関する検定
8.6. 分布の型によらない統計学の基本
成績評価の方法
評価の配分は,課題60%,期末試験40%で行なう.期末試験には,自著ノート(A4紙1枚)のみ持ち込みを認める.
教科書
教科書 山上 暁,倉智 佐一 編著「新版 要説 心理統計法」北大路書房,参考書 南風原朝和 著「心理統計学の基礎」有斐閣,参考書 山内光哉 著「心理·教育のための統計法<第2版>」サイエンス社,参考書 森敏昭,吉田寿夫 著「心理学のためのデータ解析テクニカルブック」北大路書房,参考書 岩原信九郎 著「新訂版 教育と心理のための推計学」日本文化科学社
WEBページ
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連絡先
川野(088-656-7282, kawano@cue.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 月·火曜日 午後12時00分から12時40分まで(and/or by appointment),メールによる質問も受け付ける kawano@cue.tokushima-u.ac.jp