2007年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 学部課程 — 2年(後期) |
EDB |
地球表層構造形成論I |
教授・村田 明広 2単位 |
授業の目的 |
地球科学分野のうち,構造地質学の基礎的な事項に関する授業を行う.地層や火成岩は,堆積あるいは貫入した後,様々な変形を受け,褶曲·断層·テクトナイトなどの地質構造を作る.このような地質構造を把握しそれが形成された地質環境について知る方法を学ぶ. |
授業の概要 |
地質構造の形成 |
キーワード |
地質構造,断層,褶曲,面構造,プレートテクトニクス |
先行科目 |
地球科学の基礎 |
関連科目 |
地球表層構造形成論II,地球表層物質実験I |
受講者へのメッセージ |
プロジェクターを使って露頭写真等を見せるので,休まないで受講すること.ノートを用意して積極的な受講態度で臨んでください. |
到達目標 |
断層,褶曲などの地質構造を,記載し分類することができるようになる. |
授業の計画 |
1. | 構造地質学とはどのような学問分野か |
2. | 断層の分類(正断層,逆断層,衝上断層,横ずれ断層など) |
3. | 断層運動に伴う変形(鏡肌,条線,断層角礫,断層ガウジ,マイロナイト) |
4. | 実際に野外で観察される断層とはどのようなものか |
5. | 断層と応力(モールの応力円) |
6. | 断層と地形の関係(リニアメント,地溝,ナップ,クリッペ),節理と裂か |
7. | 褶曲の記載用語(背斜・向斜,ヒンジ,褶曲軸,褶曲軸面,半波長,翼間角など) |
8. | 形態による褶曲の分類(平行褶曲,相似褶曲,キンク褶曲)とメカニズム |
9. | 実際に野外で観察される褶曲とはどのようなものか |
10. | 変形により形成される面構造と線構造 |
11. | ブーダンと膨縮構造,岩脈,砕屑岩脈 |
12. | 淡路島の野島断層と1995年兵庫県南部地震 |
13. | プレートテクトニクスにおける三種類のプレート境界 |
14. | プレートの運動とホットスポット |
15. | プレートテクトニクスと造山運動 |
16. | 定期試験 |
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成績評価の方法 |
受講の積極性および小テストによる平常点と,期末試験の結果を総合して評価を行う. |
対象学生 |
2年後期 |
教科書 |
狩野謙一·村田明広,「構造地質学」,朝倉書店,1998年 |
参考資料 |
狩野謙一·村田明広,「構造地質学CD-ROMカラー写真集」,朝倉書店,2000年, |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
村田(総合科学部3号館2S03, 088-656-7242, murata@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
月曜日12時00分∼13時00分 |