| 2007年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学部課程 — 2年(前期) |
| EDB |
| 生態学 |
| 准教授・中鉢 龍一郎 2単位 |
| 授業の目的 |
| 動物の生活と環境の間の諸関係を学び,それらの関係に基づいて,種が長期間にわたって存続する理由を考える. |
| 授業の概要 |
| 近年,環境破壊や乱獲による種の絶滅が話題になることが多い.しかし,人類が繁栄する以前の長い地球の歴史を見ると,種は絶滅することが稀であり,極めて長期間にわたって存続するといえる.この理由を考察するために,生活様式が進化段階によって異なることを踏まえた上で,動物の生活と同種の他の個体,他の種類の生物,非生物的環境との関係を検討する. |
| キーワード |
| 動物,非生物的環境,生物的環境,種の存続,進化段階 |
| 関連科目 |
| 環境適応学I |
| 受講者へのメッセージ |
| まめにノートをとっていれば,試験勉強の時に楽であるし,良い成績も期待できます. |
| 到達目標 |
| 野外で動物の生態を観察した時に,その種が存続している理由を考えることができる程度の知識と洞察力を養う. |
| 授業の計画 |
| 1. | 1,同種個体間関係 |
| 2. | (1)なわばり行動 |
| 3. | (2)むれ行動 |
| 4. | (3)順位行動 |
| 5. | 2,生存率と出産数 |
| 6. | (1)進化段階と生存率 |
| 7. | (2)進化の過程で出産数の決定に関わった要因 |
| 8. | 3,密度変動機構 |
| 9. | (1)密度の変動とその原因 |
| 10. | (2)平年との密度差の縮小機構 |
| 11. | (3)周期的大発生とその原因 |
| 12. | 4,陸上動物の越冬 |
| 13. | 5,分布 |
| 14. | (1)未生息地への定着の条件 |
| 15. | (2)分布決定要因 |
| 16. | 6,相変異 |
| 17. | 7,なわばり行動による密度調節 |
| 18. | 8,生活環境と浸透調節 |
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| 成績評価の方法 |
| 期末試験に基づいて成績を評価するが,出席状況も考慮することがある. |
| 教科書 |
| 資料を配布する. |
| WEBページ |
| →コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
| 連絡先 |
中鉢(2119, 088-656-7254, chubachi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
特に設けないので,何時来室してもよい. |