2007年度 総合科学部 学部課程 教職に関する科目 — 3年(前期), 2年
EDB
教育方法学
鳴門教育大学 非常勤講師・坂本 和丈 2単位
授業の目的
実際の授業には,目標―内容―方法―実施―評価という一連の過程が存在している.この授業過程において重要なことは,教師や学習者が教えることから学ぶことへ思考基軸をシフトすることである.その理由は,教育は目的的活動であると同時に,その主体は学習者であるからである.本授業では,教育目標の分類,授業計画の設計方法,学習過程の評価などについて体系的に理解することである.
授業の概要
「教える」授業から「学ぶ」授業へ
キーワード
教育目標の分類学,授業計画の設計手続き,授業過程の評価
受講者へのメッセージ
受講の際には,過去経験を想起しながら講義内容を理解するとともに,講義の最後に5分間程度の質疑時間を設定しますので,不明な点について質問して下さい.
到達目標
教育目標と授業計画の関係を理解し,自ら実践可能な具体的授業計画を設計できることである.
授業の計画
1.本授業の全体計画に関するオリエンテーション(1回目)
2.教えることとは何か,学ぶこととは何か(2回目)
3.教育目標の分類学(3∼5回目) (1)分類学とは (2)教育目標の明確化 (3)教育目標の分類学
4.教授から学習へ(6∼7回目) (1)情報の役割と情報処理 (2)目標·学習者の分析
5.学習過程とその導き方(8∼9回目) (1)学習の意味と種類 (2)学習過程とその指導
6.授業計画の目的と設計手続き(10∼11回目) (1)授業計画の目的 (2)授業計画設計の手続き
7.授業過程の評価(12∼13回目) (1)評価の考え方 (2)授業過程の評価
8.授業過程の評価から授業目標へ(14∼15回目)
9.本授業のまとめ(16回目)
成績評価の方法
成績は,授業への出席(20%),学習態度(10%),レポート提出(70%)などから総合的に評価を行います.
対象学生
他学部,他大学学生も履修可能
教科書
適宜,資料を配布します.主な参考書は次の通りです.,東 洋他著 「教育の方法I」岩波書店,東 洋編著 「教授と学習」 第一法規,山内光哉編著 「学習と教授の心理学」 九州大学出版会,萩原 仁·調枝孝治編著 「人間の知覚―運動行動」 不昧堂出版
WEBページ
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連絡先
坂本 和丈 E-mail:ksakamot@naruto-u.ac.jp