2007年度 人間·自然環境研究科 修士課程 人間環境専攻·自然環境専攻 研究科共通科目 環境基礎領域 — 1年(前期), 2年(前期)
2007年度 人間·自然環境研究科 修士課程 臨床心理学専攻 研究科共通科目 — 1年(前期), 2年(前期)
EDB
生活環境論 / Society and Environment
助教授・齊藤 隆仁, 水島 多喜男, 寺尾 博充 2単位
授業の目的
今後の人間の生存に深くかかわるエネルギー,資源,リサイクルなどの生活環境に関わる問題について認識を深めたい.それぞれの問題を科学,経済,政治,生活意識など多面的な側面から検討し,異分野の学生間であるいは教員と討論を重ねることで,大学院における自分の研究が社会とどう結びついているかについての意識を高めることを目的とする.
授業の概要
教員·学生が共通の場で討論を行うことで上記の目的を達成したい.そのために次のいくつかの種類の討論の場を設ける.(1)各教員がそれぞれの専門の立場から報告し,討論する.(2)共通の話題について学生も教員も調べてきて,それぞれが発表を行い,討論する.(3)学生が自分の研究を通じてどのように社会に貢献できるかを発表を行い,討論する.また,必要に応じて研究室等の見学を行う.
キーワード
環境,生活,科学
受講者へのメッセージ
院生らしい自由闊達な意見交換を期待します.
到達目標
提示された問題領域とそこでの課題を踏まえ,各自の専攻にできるだけ関連させる形で環境についての自分自身の考えをまとめる.
授業の計画
1.ガイダンスと教員の自己紹介
2.学生の自己紹介(2回程度)
3.斉藤隆仁(物理) からの報告.地球温暖化をキーワードとして,二酸化炭素サイクルについて考えるとともに,水素貯蔵·超伝導といった技術がどのように環境に貢献できるかを考えていく.
4.水島多喜男(中東経済)からの報告.エネルギーの利用は,利用を可能にする技術だけでなく,コストによっても大きく影響される.また,エネルギーの供給は,産業として大きな利益を生み出し,国家の経済運営の基幹にかかわるため,政治経済的利害によっても大きな影響を被る.このような点を社会科学的立場から考えてゆく.
5.寺尾博充( 化学)からの報告.空気中の窒素から直接アンモニアを合成する,ハーバー·ボッシュ法の開発は,食糧増産と人口増大に寄与した反面,第一次世界大戦におけるドイツの戦争遂行を可能にした.また,現在では過剰な窒素化合物の流出が環境に与える影響が懸念されている.科学技術の進歩のもたらす光と影の部分について考えていく.
6.共通の話題について学生·教員の発表·討論(4回程度)
7.学生による発表·討論(3回程度)
成績評価の方法
授業への取り組みと,発表により行う.
教科書
適宜資料を配付する
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
齊藤(総合科学部3号館1N08, 088-656-7232, saito@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: オフィス·アワー:金 12:00∼13:00
水島(2203, 088-656-7188, mizushim@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: オフィス·アワー:各授業の後か,メールで連絡をとった後に訪問するようにしてください.
寺尾(2N06, 088-656-7245, terao@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 火曜日12時∼13時