2007年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(前期), 2年(前期)
EDB
科学哲学特論
准教授・山口 裕之 2単位
授業の目的
近年,さまざまな領域において「倫理的問題」が取り上げられて,議論されている.そうした状況にあって正しく考えを進めていくための一歩として,生命倫理学における標準的な教科書であるビーチャム&チルドレス『生命医学倫理』を読む.また,関連する倫理学上の基本的文献についても調べることで,「そもそも倫理とはなにか」という点までさかのぼって議論を深めていきたい.
授業の概要
Beauchamp, Tom & Childress, James, Principles of Biomedical Ethics,Oxford(ビーチャム&チルドレス『生命医学倫理』永安幸正・立木教夫監訳,成分堂)を読む.担当者は担当箇所の論点をまとめたレジュメを必ず用意すること.授業時間中にはそのレジュメをもとに議論を行う.
キーワード
科学と哲学,哲学,倫理学
受講者へのメッセージ
担当でない者もきちんと予習してくること.質疑応答には積極的に参加すること.
到達目標
テーマに即して調べてきたことや自分の意見を論文の形で発表する技術を向上させる.
授業の計画
1.授業のイントロダクション
2.道徳と倫理理論
3.倫理理論の諸類型
4.自律性尊重原理
5.無危害原理
6.仁恵原理
7.医療専門家―患者の関係
8.理想,美徳,および良心
9.まとめ
10.以上の項目につき,おのおの2,3回程度の授業時間を当てる.
成績評価の方法
テキストの講読を担当し,小論文発表を行うことが必要条件.その取り組み,内容によって評価する.
教科書
ビーチャム&チルドレス『生命医学倫理』永安幸正・立木教夫監訳,成文堂,その他必要に応じて適宜授業中に指示する.
WEBページ
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連絡先
山口(総合科学部1号館南棟2F, 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 火曜10:30∼11:30