2007年度 総合科学部 学部課程 — 1年(後期) |
EDB |
基礎ゼミナール |
准教授・中鉢 龍一郎 2単位 |
授業の目的 |
与えられた主題と関連するようなテーマを探し,それについて資料を集めて発表し,質問に答えることや,発表内容について自分の意見を述べ,発表者や他の出席者と討論することは,学生時代ばかりでなく就職してからも頻繁に要求されるようになった.そこで,この授業では,テーマの発見,資料収集,原稿作成,発表,討論の一連の作業が巧みにできるようになることを目的とする.テーマの発見は,興味を持っている分野でやりやすいので,誰もが関心を持つような主題を選んだ.主題は「地球環境の変動と進化」である.地球が誕生してからこれまでに大きな環境の変動があったが,環境の変動が進化の主要な原因となっていることが,ここ10年ほどの研究から次々と明らかになった.しかし,古い時代のことを化石や地層に残された痕跡から推定したために,進化の原因について明らかになったことは,仮説の域を出ていないものも少なくない.何が正しく,何が疑わしいのか論理的に検討する能力を養うことも,この授業の目的のひとつである |
授業の概要 |
地球は46億年前に誕生し,少なくとも38億年前には生命が出現したと考えられている.この授業では,まず人類に至るまでの進化の過程について,最新の研究成果に基づいてNHKにより製作されたDVD「地球大進化 46億年·人類への旅」全6巻を見て討論し,「地球の環境変動が進化にどのように関わったのか」という大きな問題の中からテーマを探す.続いて各人が,興味を持ったテーマに関する資料を集め,それらをまとめて原稿を作り,授業の時に発表する.更に,発表した内容について,学生の司会の下に討論する. |
キーワード |
テーマの発見,資料収集,発表討論,地球環境の変動,進化 |
受講者へのメッセージ |
教員に頼ろうとせずに,自ら資料収集,発表の準備,討論をすることを心がけてください. |
到達目標 |
幾つかの仮説の中から最も可能性の高いものを選んだり,それらを折衷したりしながら原稿を作り,更にそれを発表できるようになる. |
授業の計画 |
1. | 講義「地球環境の変動と人類に至るまでの進化」 |
2. | 「生命の星,大衝突からの始まり」についての討論とテーマの発見 |
3. | 「全球凍結」についての討論とテーマの発見 |
4. | 「大海からの離脱」についての討論とテーマの発見 |
5. | 「大量絶滅」についての討論とテーマの発見 |
6. | 「大陸大分裂」についての討論とテーマの発見 |
7. | 「ヒト,果てしなき冒険者」についての討論とテーマの発見 |
8. | 各人が発見したテーマについての発表とそれに関する討論 |
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成績評価の方法 |
作成した資料,発表,質疑応答に基づいて評価する. |
対象学生 |
開講コース学生のみ履修可能 |
教科書 |
授業中に紹介する. |
参考資料 |
授業中に紹介する. |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
中鉢龍一郎(1号館2119号室,088-656-7254,chubachi@ias.tokushima-u.ac.jp) |