2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

歴史と文化 / 古代・中世日本の社会

History and Culture / Ancient and Medieval Japanese History

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化 / 古代・中世日本の社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『日本史 / 古代・中世日本の社会』

准教授・衣川 仁

2単位

 月(1・2) 全(全)

授業の目的

平安時代の歴史は,古代から中世にかけての大きな時代の変化を含んでいます.そのため社会全体を見通す必要があるのですが,そこでは多様な視角からの考察が要求されます.歴史をどう考えるのか.暗記ではなく「考える歴史」を目指し,そこから歴史の面白さを感じ取ることも目的とします.

授業の概要

11世紀末から始まる「院政期」という時代を対象に,政治権力の動きや社会の変化を追います.歴史的に考えるために,史料にもとづいて講義したいと思います.

キーワード

天皇,院政,武士,寺院勢力

受講者へのメッセージ

質問は随時受け付けます.批判も歓迎します.

到達目標

1.平安時代における政治権力や社会の動きを把握し,その意味を歴史的に考えることができる.

授業の計画

1.ガイダンス
2.院政前夜
3.道長嫡流の争い
4.後三条の親政
5.貴族社会の変動
6.武士の成立と社会
7.平安時代の戦争
8.白河の譲位
9.摂関家の立場
10.堀河天皇の崩御
11.治天の君
12.国王の氏寺
13.白河の死と鳥羽院政
14.「大殿」忠実の復権
15.末法の到来と仏教
16.期末試験

成績評価の方法

主として学期末試験により評価しますが,出席やコメントなど,平素の授業への取り組みも勘案します.

再試験の有無

教科書

教科書は使用せず,プリント等を配布します.参考書等は適宜紹介するつもりです.

連絡先

衣川(088-656-7153, kinugawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12時50分∼14時20分