2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

生活と社会 / 憲法と人権Ⅰ

Living and Society / Constitution and Human Rights 1

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会 / 憲法と人権Ⅰ』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『法律学 / 憲法と人権Ⅰ』

徳島弁護士会・上地 大三郎

2単位

 火(1・2) 全(全)

授業の目的

具体的事例を通じて憲法や人権の考え方を身につけることを目的とします. 憲法というと,何か堅苦しいイメージがあり,自分には関係がないと思っている方も少なくないかもしれません.しかし,実際には,身の回りに起こる様々な出来事が憲法に関わっているのです.そこで,この講義を通じて,少しでも憲法や人権を身近なものとして感じてもらいたいと考えています.

授業の概要

憲法の規定のうち,基本的人権を中心に講義を進めます. 講義については,単に知識を教えるということではなく(ただし,憲法の規定を理解する上で必要な知識として,個々の条文の意味やその歴史的背景などについては説明いたします),裁判で問題となった事案や社会で議論されているような問題を素材として,受講者の皆さんと一緒に議論しながら憲法的な考え方を身につけることができるような講義にしたいと考えています.

キーワード

憲法,人権

受講者へのメッセージ

憲法とは想像力と創造力の学問です.自分自身の頭で考えるということを心がけてほしいと思います.

到達目標

1.憲法や基本的人権の基本的な考え方を理解する.
2.社会における様々な問題を法的に考えて処理する力(法的思考能力)を修得する.

授業の計画

1.基本的人権総論
2.幸福追求権(憲法13条)
3.法の下の平等(憲法14条)
4.思想·良心の自由(憲法19条)
5.信教の自由(憲法20条)
6.表現の自由(1)(憲法21条)-名誉·プライバシーとの関係について
7.表現の自由(2)(憲法21条)-いわゆる「知る権利」について
8.職業選択の自由(憲法22条)
9.財産権(憲法29条)
10.生存権(憲法25条)
11.教育を受ける権利(憲法26条)
12.人身の自由(憲法18条,31条,33条∼39条)
13.裁判を受ける権利(憲法32条)
14.参政権(憲法15条)
15.平和主義(憲法前文,9条)

成績評価の方法

毎回,講義終了後に簡単な意見·感想を書いてもらい,それとレポートの結果を総合して評価します(試験は実施しません).

再試験の有無

教科書

教科書は使用しません(毎回,プリントを配布します)が,六法全書(コンパクトなもので結構です)を必ず持参して下さい.参考書等は,講義の中で随時紹介します.

連絡先

上地(連絡先未登録)