人間と生命 / 古代ギリシアの人と思想
Humanity and Life / Greek Philosophers
平成19年度以前の授業科目:『人間と生命 / 古代ギリシアの人と思想』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『哲学 / 古代ギリシアの人と思想』
教授・吉田 昌市
2単位
水(3・4) 全(全)授業の目的
古代ギリシアの思想のなかから,興味深いテーマや興味深い人物などを選んで授業を行う.歴史的な知識を得させることを目的とはしない.思想や哲学を学ぶということは,思想家,哲学者と言われる人々が書き残したものに触発され,自分でものを考えはじめることであろう.そのためには,彼らが書いたものをじっくりと読み,彼らの言葉に耳を傾けることが不可欠である.この授業を,そうした意味での読み,そして聴く時間にしたい.
授業の概要
上記の目的を達成するために,あるまとまった分量のテクストを,古代ギリシアを中心とした哲学者・思想家のなかから選んで,受講生諸君に提示する. 実際に読むのは受講生諸君みずからであり,教師は読むための手助けができるだけである.
キーワード
社会と自然,エロース,論理,知
受講者へのメッセージ
授業の内容がまだすっかり固まっていませんので,上記の計画通りには行かないかもしれません. 時間に余裕があれば,「国家社会の問題:プラトン『国家』より」「神話と哲学:ヘシオドス『神統記』とミレトス学派」などを追加するかもしれません.
到達目標
1. | 既にもっている考えや立場を一度疑い,吟味する態度を,幾分かでも身につけること. |
授業の計画
1. | 人間を越えるもの |
2. | 人間を越えるもの(続) |
3. | 論理 |
4. | 論理(続) |
5. | いかに生きるべきか(その一) |
6. | いかに生きるべきか(その二) |
7. | いかに生きるべきか(その三) |
8. | エロースとは何か |
9. | エロースとは何か(その二) |
10. | エロースとは何か(その三) |
11. | 「無知の知」 |
12. | 「無知の知」続 |
13. | 「知る」とは?(その一) |
14. | 「知る」とは?(その二) |
15. | 「知る」とは?(その三) |
16. | 成績評価と評価の講評にあてる. |
成績評価の方法
授業への取り組み方+何度か行う予定の小テスト+学期末の試験
再試験の有無
再試験は一度だけ行うが,不合格者全員が自動的に再試験を受験できるわけではない.
教科書
なし.資料となるプリントを配布する.
参考書
主な参考文献は次の通り.
広川 洋一 『ソクラテス以前の哲学者』 講談社(単行本および学術文庫版)
田中美知太郎 『ソクラテス』 岩波新書
同上 『ソフィスト』 講談社学術文庫
F. M. コーンフォード 『ソクラテス以前以後』 岩波文庫
A. コイレ 『プラトン』 みすず書房
R. S. ブラック 『プラトン入門』 岩波文庫
藤沢令夫 『プラトンの哲学』 岩波新書
藤沢令夫 『ギリシア哲学と現代』 岩波新書
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