2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

人間と生命 / 生命の科学

Humanity and Life / Biological Sciences

平成19年度以前の授業科目:『人間と生命 / 生命の科学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生物学 / 生命の科学』

教授・林 弘三

2単位

 水(3・4) 全(全)

授業の目的

地球上に存在する多細胞生物は,受精卵に始まり,多種多様な姿·形の個体に変化する.その多様な形態も,その生物にとっては機能上の必然性を持っている.そこで,この講義では,生物が生きていくために備えている様々な特性を知ることにより,生物に対する理解を深めることを目的とする.

授業の概要

生き物の形態を組み立てる制御機構を概説し,細胞の挙動を中心に形態形成に参画する分子の役割についても解説する.

受講者へのメッセージ

生命現象に興味のある学生の受講を希望する

到達目標

1.生物(学)のおもしろさを知って,興味を持つようになる.

授業の計画

1.ガイダンス及び生命体としての細胞
2.初期発生の概要
3.細胞増殖(有糸分裂)
4.細胞接着分子(導入としての「単クロン抗体の作成」)
5.細胞接着分子及びコンパクション
6.形と細胞接着分子
7.初期発生における細胞の分化
8.核の全能性
9.キメラ生物
10.細胞の系譜
11.プログラムされた細胞死(アポトーシス)
12.減数分裂と体細胞分裂
13.生体(細胞)の計時機構
14.細胞と行動
15.試験
16.総括授業

成績評価の方法

学期末に筆記試験を実施.講義の内容及び学生の自主勉強から出題する予定).適宜,小テストを行うことがある.

再試験の有無

教科書

参考書:岡田節人編「(岩波講座·分子生物科学8)個体の生涯I」 岩波書店

「Essential細胞生物学」 南江堂

丸山工作·岩槻邦男·石川統編「生物科学入門コース2」 岩波書店

連絡先

林(3221, 088-656-7258, hayashi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日10:25∼11:55