2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

自然と技術 / 地球の科学

Science and Technology / The Earth and Environmental History

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術 / 地球の科学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『地学 / 地球の科学』

教授・石田 啓祐

2単位

 月(3・4) 全(全)

授業の目的

日本列島というきわめて活動的な地盤に生活する私たちにとって,グローバルな視点から固体地球の物理的な性質と,関連する自然環境の変化を理解することは大切な課題です.現在地球の姿を理解し,地層や化石の記録から,地球誕生以来の地球表層∼生物圏でのできごとを明らかにする事例を学びながら,プレート運動などによる地球環境の変遷の結果,私たちヒトが,「現在この地球に存在する」ことへの理解を深めることを目的とします.

授業の概要

講義の前半は,固体地球の姿とプレート運動論の成り立ちを学び,後半は地球と生命の歴史を学びます.

キーワード

地球の形と大きさ,地球の物理的性質,地球の歴史,化石と生物の進化

受講者へのメッセージ

後期の月曜3·4講時に開講します.前期月曜3・4講時開講の同一題目と同じ内容ですので,単位の重ね読みはできません.

到達目標

1.固体地球の物理的性質やプレート運動,地層と化石から地球の歴史や環境変化を学ぶ方法の基本が理解できる.

授業の計画

1.幾何測地と物理測地
2.ジオイド
3.重力からみた地球
4.地磁気の原因と古地磁気からわかること
5.地球内部の温度の推定
6.地震波と地球の内部構造
7.大陸移動説からプレートテクトニクスへ
8.地球の年齢を測る
9.大衝突から始まる固体地球と大気·海洋の生い立ち
10.化石の定義
11.初期の大型動物群の誕生の謎と進化の試行錯誤
12.セキツイ動物の上陸
13.地質時代の環境変化と生物の絶滅繁栄
14.プレートテクトニクスと環境変化
15.ヒトへの道のり
16.総括授業(授業評価含む)

成績評価の方法

出席状況(10%),学期末レポート(50%)と授業内容の小レポート提出(40%)により総合的に評価する.

再試験の有無

授業への積極的な取り組みの見られる受講生には,行うことがある.

教科書

教科書は特に指定しない.

参考書

「地球大進化 46億年·人類への旅」全6巻,NHKプロジェクト編, 2004年,S. スタンレー著「生物と大絶滅」,東京化学同人,1991年,平野弘道「繰り返す大量絶滅」岩波書店,1994年,参考書:丸山茂徳「46億年地球は何をしてきたか?」岩波書店,1994年

連絡先

石田(総合科学部3号館2階南2S04, 088-656-7243, ishidak@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 12時∼13時