2008年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群 — 毎年(前期)

基礎化学 / 基礎化学Ⅰ・生化学の基礎

Basic Chemistry / Basic Chemistry 1: Biochemistry

平成19年度以前の授業科目:『基礎化学 / 基礎化学Ⅰ・生化学の基礎』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『基礎化学 / 基礎化学Ⅰ・生化学の基礎』

教授・佐々木 卓也

1単位

 金(5・6) 医(医)

授業の目的

生化学は複雑な生命現象や臨床的諸問題を分子レベルで解明しようとする学問である.最近の生命科学,特に生化学分野の進歩は目覚ましく,これまでに蓄積されてきた膨大な量の知識,情報を限られた時間内で学習することは残念ながら不可能に近い.したがって,学生はこの授業をきっかけとして自主的な学習を行う習慣を身につけて欲しい.この授業では,学生が生化学の基本的な事実と理論をまず学習し,医学部学生として必要な最低限の知識を習得することを目的とする.

授業の概要

現在,特に大学病院等の高度医療を行う病院では,単に患者さんを診るだけではなく,疾病の病態を分子レベルで理解し,診断や治療につなげることができる医師が必要とされている.そのためには,この時期に基礎学問(化学,生物学,物理化学,生化学,細胞生物学等)をしっかり学習しておくことがいかに重要かを意識できるような講義にしたい.

キーワード

化学,生物

受講者へのメッセージ

医学部に入ってもすぐに医者にはなれませんが,医学の勉強は1年生からでも自分ひとりでできるはずです.そういう「つわもの」になってください.

到達目標

1.生命現象を分子レベルで理解するため,次の基本事項を理解し,身につける.
2.化学構造式と生体分子の構造(詳しくは基礎化学IIA·IIBで学習する)
3.基礎となる化学,物理化学の知識
4.蛋白質の構造と機能,特に酵素と触媒機能
5.主要な代謝経路とその調節機構

授業の計画

1.生命の分子論理
2.細胞
3.アミノ酸・ペプチド・タンパク質
4.酵素
5.糖質
6.糖質の代謝
7.好気的代謝
8.脂質と膜
9.脂質の代謝
10.窒素の代謝 I
11.窒素の代謝 II
12.核酸
13.遺伝情報
14.タンパク質の合成
15.試験
16.総括授業

成績評価の方法

レポート,小テスト,および学期末試験で評価する

再試験の有無

100点満点で60点未満の者は1回だけ再試験を行う

教科書

マッキー生化学 第3版 化学同人

参考書

イラストレイテッドハーパー生化学(原著27版) 丸善

レンジャーの新生化学(上,下)(第4版) 廣川書店

Essential細胞生物学(原著第2版) 南江堂

連絡先

佐々木(088-633-9223, sasaki@basic.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: いつでも.ただしあらかじめメールに用件(質問事項等)を書くとともに,時間のアポイントをとること.場所は医学部基礎A棟2階(分子病態学教室)
西村(088-633-9225, noriyuki@basic.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: いつでも.ただしあらかじめメールに用件(質問事項等)を書くとともに,時間のアポイントをとること.場所は医学部基礎A棟2階(分子病態学教室)