基礎ゼミナール 総論
目的
この授業の目的は,様々な問題についてて研究する方法のとして,文献講読の技術,調査や実験,議論の方法を学ぶことである. 講読に用いる文献には,書物はもちろんのこと,公刊されているテクスト全般が含まれる.文献を講読することによって研究を進めるという方法は,大学での勉学-研究の基盤の一つとなる.またそれだけでなく,社会人-職業人となった時にも,文献に基づいて調査研究をするという能力は欠かせないものとなろう. 研究調査の一環として文献を講読するということは,時に誤解されがちなように,決して受動的で孤立した作業に終わらない.むしろ,文献を読むことで得られる情報を,既に持っている経験や知識と結びつけながら,研究調査の対象について様々な角度から理解を深めたり,これまでに気づかなかった新しい問題点を探り出すというような,積極的な姿勢が必要になる.それぞれのクラスで定められたテーマに関する文献を足がかりとして,時には相互に意見交換を行なって,更なる課題を発見しながら,個々のテーマについて様々な角度からアプローチを行なっていきたい. また,文献の講読により得られた成果は,他の人々と意見を交換したり,議論を重ねたりすることにより,更に実り多い物としなければならない.ディベートクラスは主に文献調査をふまえた議論の実践を行う. 人間社会学科においても調査や実験は重要な研究方法である.フィールドワークや健康運動関連の実験を体験する.
注意
ゼミナール(演習)であるので出席を重視する. 授業担当者の所属しているコースは,学生の2年次以降のコース分属には直接の関わりはない.
目標
1. | 研究調査方法の一つとしての文献の利用法を身につけることを目標とする. |
計画
1. | 上に述べたように,各クラスごとにテーマが設定される.参加する学生は,各クラスで担当教官が提示する文献を講読するだけでなく,テーマに関連するその他の文献や資料について調査収集を行ない,それらをも講読していく.最終的には各自が読んだ文献から得られた成果を発表し,クラス内で意見交換と議論を行なうことで,設定されたテーマについての関心と理解を深めていくことになろう.この過程で,図書館の利用法,インターネットなどを利用した文献の検索方法,調査結果の発表の方法,レポートの作成方法なども,必要に応じて学習することになる. |
評価
レポート,報告,発表,出席状況等により総合的に評価する.
再評価
行わない.
教科書
各クラスの担当者それぞれの授業の項目を参照すること.