2008年度 総合科学部 学部課程 — 1年(前期)

基礎ゼミナール(体験学習)

教授・桑原 恵

2単位

目的

江戸時代の吉野川について治水や流域の農業生産に関して調査し,第十の堰や藍屋敷などの見学を行うことにより,江戸時代における吉野川に関する歴史や産業・文化などを理解する.

概要

江戸時代の徳島は,藍・塩・木材という特産品を生産してとても繁栄していました.その繁栄は,吉野川流域の肥沃な土壌と,明治時代以前が水上交通を中心としていたことによっています.この体験学習では,まずは文献によって徳島の産業や流通,そして吉野川の治水などについて調査し,さらに現代にまで残されている藍屋敷や第十の堰の実地見学を踏まえて,吉野川をめぐる徳島の産業や生活・文化を理解できるようにする.講義では,受講生がテーマを選んで調査し,その結果をレポートにまとめる.

キーワード

吉野川,歴史,藍作,治水

目標

1.江戸時代の吉野川をめぐる産業や流通について理解し,河川が徳島城の自然の堀としても昨日していることを踏まえ,河川と人との関わりについて多面的に理解する.

計画

1.講義計画とテーマの説明・講義の進め方について
2.徳島の城下町と吉野川
3.水の都徳島--水運を利用した町づくり--
4.徳島の産物と河川の利用
5.藍の生産・材木の輸送・商品の販売と肥料の移入と水運
6.吉野川の二つの流れと第拾の堰
7.第拾の堰は何故必要だったのか?
8.徳島の戦国大名三好長慶の居城(勝瑞)と吉野川
9.吉野川の氾濫・治水と藍生産
10.史跡徳島城・徳島城博物館への見学
11.第十堰・藍屋敷の見学

評価

受講生が文献や見学などにより得た知識をまとめたレポートを作成・提出し,ミニ発表会で発表することで評価とする.

再評価

実施しない.

教科書

指定しない.必要なプリントは適宜配布する.

参考資料

調査するテーマに基づいて,文献を提示したり,調べ方などを適宜指導する.

連絡先

桑原恵,総合科学部1号館中棟3階,656-7157,megumi@ias.tokushima-u.ac.jp
オフィスアワー: 水曜日 12:00∼12:45