2008年度 総合科学部 人間社会学科 学部課程 — 1年(前期)

人間と文化

教授・中村 久子, 教授・片岡 啓一, 教授・宮崎 隆義, 教授・石川 榮作

2単位

目的

芸術は時代の変遷とともにその表現方法を変えてきたが,それぞれの時代においてそれぞれの形態の芸術作品が人間にとって必要不可欠なものとして重要な役割を果たしてきたことは言うまでもない.本授業では芸術作品の表現方法の諸相を考察しながら,芸術のおもしろさとともに大切さを認識し,豊かな人間性を培うことを目的とする.

概要

芸術作品が時代によってさまざまな表現方法で作り出されてきたことを理解し,より心豊かな人間生活のためには芸術がいかに必要不可欠で,重要なものであるかについて考える.

キーワード

バレエ,舞踊芸術,バッハ,映像,マクベス

注意

この講義全体に関する質問は,石川に問い合わせること.

目標

1.私たちの生活において芸術が重要な役割を果たしていることを理解する.

計画

1.オリエンテーション(全員)
2.身体表現による芸術(中村)
3.(1)バレエ「クルミ割り人形」に見られる芸術性と民俗性
4.(2)バレエからの脱却「コンテポラリー・ダンス」
5.(3)日本の舞踊芸術「能」と「日本舞踊」
6.日常生活の原点としての音楽(片岡)
7.(1)日常生活における人間のある種の共通する行動パターンと心の動きのパターンの紹介とそれに対応する音楽の表現方法について(その1)
8.(2)日常生活における人間のある種の共通する行動パターンと心の動きのパターンの紹介とそれに対応する音楽の表現方法について(その2)(同授業の最後に小テストを行う.)
9.(3)日常生活における人間のある種の共通する行動パターンと心の動きのパターンの紹介とそれに対応する音楽の表現方法について(その3)(同授業の最後に小テストを行う.)
10.物語とメディア(宮崎)
11.(1)言葉と映像∼「フランケンシュタイン」の怪物を例として∼
12.(2)言葉の世界∼小説「フランケンシュタイン」∼
13.(3)映像の世界∼映画「フランケンシュタイン」∼
14.三つの『マクベス』世界(石川)
15.(1)シェイクスピアの戯曲『マクベス』
16.(2)ヴェルディのオペラ『マクベス』(その1)
17.(3)ヴェルディのオペラ『マクベス』(その2)
18.(4)黒澤明監督の映画『蜘蛛巣城』
19.総括授業
20.レポート提出(テーマ,締め切り日等は各教員によって授業の中で指示する)

評価

出席点,および各教員によるレポート・小テストの点数を総合して判定する.

再評価

行わない

教科書

授業中に随時資料等を配布する.

連絡先

中村(3120, 088-656-7209, nakamura@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12時から12時50分まで
片岡(201, 088-656-7161, kataoka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日 昼休み
宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火·木曜日 12時∼13時
石川(088-656-7142, ishikawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日15時から16時 石川研究室(総合科学部1号館)