アジア思想演習 (後期)
教授・有馬 卓也
2単位
目的
より高度な思想·文学関係の文献を講読しながら,中国の思想·文化を考えていこうというものである.アジア思想基礎研究の次のステップである.一つの文献を歴史·思想·文学·文化という枠組みにとらわれずに理解·把握することの訓練である.
概要
道家思想研究:今年度は,中国思想の一翼を担う道家(老子・荘子)思想を見ていく.もともと別流のものとして生まれた老子と荘子の思想から説き起こし,漢代の黄老思想,魏晋南北朝時代の老荘思想へと論を進めていく.
キーワード
道家思想,老子,荘子
先行科目
注意
講義を軸とするが,演習形式も取り入れるので,全員が担当することを前提とする.したがって,最高15名を限度としたい.最初に出席者の担当を決め,発表当日までに予習のチェックを行うことを義務づける(授業の際,誤読の訂正の為に時間を浪費することをさけるため).
目標
1. | 中国文化を考える上で重要な事項を理解し,文化理解への基礎的能力を養う. |
計画
1. | ガイダンス |
2. | 老子の主張(1) |
3. | 老子の主張(2) |
4. | 老子の主張(3) |
5. | 荘子の主張(1) |
6. | 荘子の主張(2) |
7. | 荘子の主張(3) |
8. | 『史記』の主張 |
9. | 『淮南子』の主張(1) |
10. | 『淮南子』の主張(2) |
11. | 『淮南子』の主張(3) |
12. | 老荘思想(1) |
13. | 老荘思想(2) |
14. | 老荘思想(3) |
15. | まとめ |
評価
演習形式で行うので,出席点と担当の出来具合及びレポートを総合して評価する.出席は一回につき5点.担当の点数は100点から出席点(授業回数×5)を引いた数字が満点となる.欠席をする場合,あらかじめ連絡を入れること.連絡があった場合の欠席と無断欠席とでは評価が異なるので注意.詳細は第一回目の講義の時に連絡する.
再評価
行わない.
教科書
特に指定する教科書·教材はない.参考書については適宜紹介する.
参考資料
適宜提示する
連絡先
- オフィスアワー: 随時