2008年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 2年(後期)

日本言語基礎研究II (後期)

教授・仙波 光明

2単位

目的

日本語はどのような歴史をたどってきたか.前期の語彙史に続き,文法史をとりあげる.

概要

日本語がどのような歴史をたどってきたか,すなわちどんな変化を,なぜおこしてきたかについて講義する.つねに現代語との関連を意識しながらみていきたい.

キーワード

文法史,用言の活用体系,終止連体形,係り結び,敬語

注意

昨年までと,開講時間が異なっているので注意.なお,授業の進行およびその他の注意事項の詳細は,第1回目に伝える.

目標

1.文法面から見た日本語にどのような変化があったかを理解する.
2.言語変化のメカニズムの一端を理解し,他の現象についても応用できるようにする.

計画

1.日本語の歴史概観(復習をかねて).
2.上代日本語の文法(1) 用言の活用体系と上代語の音韻体系.
3.上代日本語の文法(2) 上代語の敬語(尊敬語と謙譲語)
4.中古日本語の文法(1) 形容詞カリ活用の存在意義,その他.
5.中古日本語の文法(2) 中古日本語の助動詞(時の助動詞を中心に).
6.中古日本語の文法(3) 中古日本語の敬語(丁寧語の発達など)
7.中世日本語の文法(1) 用言終止連体形の発達,その他.
8.中世日本語の文法(2) 係り結びの衰退.
9.中世日本語の文法(3) 新しい助動詞の発達.
10.中世日本語の文法(4) 中世日本語の敬語.
11.近世日本語の文法(1) 動詞二段活用の一段化,可能動詞の発生.
12.近世日本語の文法(2) 助動詞の変化(推量・推定の助動詞を中心に)
13.近世日本語の文法(3) 近世の敬語(敬語の多様化,美化語の発達)
14.補足とまとめをかねて(敬語の分類,格助詞「の・が」の機能変化など)
15.補足とまとめ(内容未定)
16.試験

評価

小テストなどで,50%,期末試験を50%の割合で評価する予定.

再評価

あり

教科書

教科書 『新訂国語史要説』大日本図書(1500円+税)

また,随時プリントを配布する.

参考書 随時紹介する.

連絡先

仙波(2319, 088-656-7117, senba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 16時30分∼17時30分 その他随時.