欧米言語ゼミナール (その4)
教授・宮崎 隆義
2単位
目的
小説は,個人の内面生活から,個人をとりまく社会やさらには国家に至るまで,あらゆるものを取り込んで描き出している.その世界は,言葉による虚構の空間―嘘の世界でありながらも,その延長上で,社会,文化,言語,思想,歴史,政治,経済等,あらゆるレベルにおいて現実の世界と通じ合っており,現実の世界の理解を助けてくれるものでもあるといえる.当ゼミナールでは,小説という言葉による芸術を通して,主に19世紀の,さらには時代を超越しての,イギリスの世界を理解しつつ,普遍的な自分自身の存在の問題として,文学を味わい理解してゆきたい.4年次では,卒業論文の作成を念頭に置きながら,設定したテーマをいかに論考してまとめてゆくかを具体的に行う.
概要
19世紀イギリス小説の世界
キーワード
イギリス小説,作品理解
注意
受講生のみなさんの関心を重視しながら,方向を定めてゆくので積極的な授業参加を望む.通年受講が望ましい.
目標
1. | 文学作品とその社会的文化的意味についての理解を深めた上で,設定したテーマを論文としてまとめる. |
計画
1. | 具体的には19世紀の代表的な小説家であるハーディ,ディケンズ,エリオットなどの作品を中心としたいが,他にも児童文学,妖精文学,娯楽文学など,広く様々なジャンルの作品を材料として,読むことの楽しさと小説という言語芸術の幅広さ,深さを理解することを目標としたい.また,映像化された文学作品という観点から,映画芸術にも目を向けてみたい. |
2. | 第1回 これまでの総括 |
3. | 第2回∼第7回 研究のまとめ方 |
4. | 第8回∼第15回 研究のまとめ方と文献資料のまとめ方 |
5. | 第16回 総括 |
評価
ゼミナールであるので,出席状況,授業時の取り組み姿勢,テーマ探求の評価,報告等の結果に基づいて成績評価を行いたい.
再評価
行う
教科書
適宜プリントや言語材料を用意する.参考書等についても適宜紹介する.
連絡先
宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火·木曜日 12時∼13時
備考
この授業科目は8単位まで履修することができます.