2008年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 地域社会サブコース 学部課程 — 2年(後期)

比較文化研究 (その2)

助教授・依岡 隆児

2単位

目的

異文化やマイノリティーの立場の理解を深めることが授業の目的である.現代の国際的な問題について文献講読やディスカッションを通して考えを深め,異文化研究の方法と実情を概観していく.特に,グローバル化とその問題点を紹介する.社会的マイノリティの存在や移民の問題,モダニズムの問題,そして越境する文化のダイナミズムについて学んでいく.個々の文化現象の間の思いがけない結びつきや差異を発見していく比較文化研究の面白さを味わってもらいたい.

概要

比較文化研究,異文化理解,マイノリティの立場の理解,近代化の問題

キーワード

比較文化,異文化理解,マルチカルチャー

注意

受講者は日々,新聞や雑誌,映画などで異文化の問題について関心を養っていってもらいたい.

目標

1.比較文化研究についての理解とその方法の習得.多文化社会と文化変容への理解を深めること.

計画

1.後期は,日本国内外の代表的な日本文化論を概観し,それぞれの「日本」の捉え方の特徴と問題点を考察する.文化間の影響関係として,具体的には,日本の西洋モダニズム受容や,海外におけるジャポニズムから最近のマンガ·アニメに代表される日本ブームに到るまでを取り上げる.また,日本文化論に内在するナショナリズムやイデオロギー性を批判的に考察する.日本文化の雑種性への感受性を大切にし,既存の日本文化のイメージにとらわれない,新しい時代の多文化的な社会のあり方を考えていく.地域文化(徳島)と国際性といったテーマも取り上げる予定.

評価

出席状況と授業への積極的な参加を前提として,レポートの提出による.

再評価

教科書

教科書は使わない.教材は適宜,授業中にプリント等を配布するなどして準備する.参考書として,西川長夫『増補 国境の越え方』平凡社.稲賀繁美編『異文化理解の倫理にむけて』名古屋大学出版会.新睦夫編『比較文化の地平』世界思想社.カミュ『異邦人』新潮文庫.谷崎潤一郎『陰翳礼讃』中公文庫.モラエス『徳島の盆踊り』講談社学術文庫.ブルーノ·タウト『ニッポン』講談社学術文庫.戴エリカ『多文化主義とディアスポラ』明石書店.

連絡先

依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12時から13時まで.