2008年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 3年(後期)

ドイツ語圏文化論 (その2)

教授・桂 修治

2単位

目的

ドイツの人々の生活や社会に関するいくつかのテーマをとりあげ,これらを媒介として,幅広い文化現象に関る各自の問題意識を培うこと.

概要

後期の授業では,主として,ヨーロッパの言語教育およびドイツの学校教育の実情と問題点をとりあげます.日本でもドイツでも教育にはさまざまな重い問題がありますが,同時に学校教育には,現代の文化現象を読み解く上での重要なヒントがあります.そこでは,制度的側面の理解とともに,教育内容,学校文化などの研究が重要です.そこで使用されている具体的な教科書を紹介し,授業の様子のヴィデオ等も活用します.

キーワード

ドイツ語圏の文化を知る,ドイツの学校教育,ヨーロッパの言語教育

注意

この授業では,ドイツ語の知識は前提としません(もちろん片言でも出来れば申し分ありません).異なる文化に触れるとき,自分の生活圏でこれまで当たり前だと思って気にとめていなかったことが,大きな問題になってきたりすることがあります.受講者には,このような問題に積極的に取り組む姿勢を求めたいと思います.参考書だけでなく日本語や英語のウェブサイトも有効な調査手段です(授業で詳しく紹介します).

目標

1.現代ドイツの教育事情の概要とその多様性を知ることをとおして,自国の文化についての新たな観点を獲得する.

計画

1.導入·文献や資料の紹介
2.ヨーロッパにおける外国語教育 - 多言語性と言語政策
3.ヨーロッパにおける外国語教育 - ヨーロッパ共通参照枠(Common Framework)とポートフォリオ
4.ディスカッション及び参加者による研究発表(1)
5.ドイツの学校教育の現状と問題点
6.ドイツのドイツ語(国語)教育を見る(1) - 授業のビデオを見る
7.ドイツのドイツ語(国語)教育を見る(2) - 国語教科書を見る
8.ドイツのドイツ語(国語)教育を見る(3) - 教育目標とカリキュラム
9.ドイツのドイツ語(国語)教育を見る(4) - 授業のビデオを見る
10.ディスカッション及び参加者による研究発表(2)
11.ドイツの政治授業を見る(1) ヴィデオを見る
12.ドイツの政治授業を見る(2) 教科書を見る
13.ドイツの政治授業を見る(3) ドイツの政治教育の歴史
14.ドイツの大学
15.ディスカッション及び参加者による研究発表(3)
16.後期授業のまとめ(レポート提出)

評価

出席,授業での発表,レポートを総合して行ないます.

再評価

なし

教科書

プリントを配布します.教科書や参考書の指定はありませんが,手に入りやすい参考書として次のものを推薦します.その他,授業で紹介します.

天野正治他:ドイツの教育(東信堂)

マックス・プランク研究所(天野他訳):ドイツの教育のすべて

クリストフ・フュール(天野他訳):ドイツの学校と大学

近藤孝弘:ドイツの政治教育

大西健夫/U.リンス編:ドイツの社会(早稲田大学出版部)

大西健夫/U.リンス編:ドイツの政治(早稲田大学出版部)

連絡先

桂(2308, 0886-656-7136, katsura@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜3·4,金曜5·6