指揮法研究
目的
指揮は音楽の演奏行為の一つであり,正しく行うためにはしっかりとした基礎訓練と表現のための技術を充分に磨き上げる必要がある.しかし,指揮者は自分で音を出さないので,しばしばいい加減に行われることも多い.この講義では,指揮を正しく行うための筋肉運動の訓練と,音楽のそれぞれの場面にふさわしい「指揮者の」表現を学ぶ.
概要
指揮の理論と実践
先行科目
関連科目
注意
楽譜を正しく読む能力と幅広い音楽的知識が必要.鍵盤楽器の演奏能力があることが望ましい.受講希望者は,それまでに多くの音楽的体験があることが必要である.なお,同授業は前期に集中講義として実施するので,日程等には充分注意すること.
目標
1. | 様々な音楽演奏上の要求に対して,的確な図形を描き,無駄のない指揮を行える能力を身につける. |
計画
1. | 腕を「正しく動かす」ための訓練. |
2. | 腕の訓練が終了したら,それぞれの拍子を正しく振るための基本動作を訓練する. |
3. | それぞれの拍子を正しく振り分けられるようになったら,様々なテンポで正しい図形を保つ訓練をする. |
4. | 拍の2分割,3分割の訓練 |
5. | 平均運動と,テンポの予備の訓練 |
6. | 以上の訓練が全て終了した段階で,身につけた腕の動きを音楽表現に結びつけるための訓練に移る. |
7. | 実際の音楽作品を指揮(その1) |
8. | 実際の音楽作品を指揮(その2) |
9. | 実際の音楽作品を指揮(その3) |
10. | 実際の音楽作品を指揮(その4) |
11. | 実際の音楽作品を指揮(その5) |
12. | 実際の音楽作品を指揮(その6) |
13. | 実際の音楽作品を指揮(その7) |
14. | 実際の音楽作品を指揮(その8) |
15. | 実際の音楽作品を指揮(その9) |
16. | 試験と総まとめ |
評価
講義中に各受講生の実力を判断し決定する.出席状況も考慮される.
再評価
行わない
教科書
受講生の実力に応じて決定する.指揮棒を各自で準備または購入(1本約1000円程度)しておくこと.
連絡先
宮澤(マルチメディアA棟 204, 088-656-7163, miyazawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 木曜日昼休み(研究室に在室している時は,特別な場合を除いて対応可能)
備考
今年度は開講しない.今後は奇数年度の隔年開講とする.従って来年度(平成21年度)は集中講義として開講する.