地域調査実習CII
准教授・豊田 哲也
1単位
目的
「地域調査法CI·II」では,地域に展開する経済·社会現象に注目し,さまざまな調査技法を学びながら実践的な調査能力を養成することを目的としている.現地でのフィールドワークと,その準備および分析のためのインドアワークは社会調査の両輪であり,これら両面にわたるトレーニングを通じ,積極的な行動力と論理的な思考力とを身につけてほしい.本年度は現代GP「豊饒な吉野川を持続可能とする共生環境教育」の一環とし,徳島県美馬市・木屋平地区を対象地域に取り上げる.「中山間地域における持続可能な社会システム」をテーマに,過疎化・高齢化にともなうコミュニティの変化,公共事業と地域経済,市町村合併と住民意識などを切り口としてフィールドワークをおこなう.
概要
人文地理学的な地域調査の実際
キーワード
地理学,社会調査,地域問題
先行科目
注意
平成20年度は開講しない.「地域調査法CI·II」 では調査の理論と技法を,「地域調査実習CI·II」 では実践と応用を学ぶので,両者を併せて受講することが望ましい.機器の台数や実習室の制約から受講者数を制限する場合がある.定められた授業時間外(休暇中や週末など) に,宿泊を含む野外実習をおこなう.授業は主として前期で調査の計画を,後期で結果の取りまとめを扱うので,なるべく通年で受講すること.
目標
1. | 地域調査の立案と設計,情報の入手,仮説と検証の手続きなど,地域調査を遂行するのに必要な技術や能力を習得する. |
計画
1. | 調査の計画 |
2. | 調査票の設計(1) |
3. | 調査票の設計(2) |
4. | 調査票の設計(3) |
5. | 現地調査(1) |
6. | 現地調査(2) |
7. | データ分析の技法(1) |
8. | データ分析の技法(2) |
9. | データの入力と分析(1) |
10. | データの入力と分析(2) |
11. | データの入力と分析(3) |
12. | 分析結果の検討 |
13. | 調査レポートの作成作業 |
14. | プレゼンテーションの技法 |
15. | 発表会とレポート |
16. | 授業のまとめ |
評価
発表やレポートの内容など授業への取り組みのほか,行動力,表現力,チームワークにおける指導性や協調性を見ながら総合的に評価する.
再評価
行わない
教科書
参考書 浮田典良編『ジオ·パル21 地理学便利帖』 海青社 2500円
連絡先
- オフィスアワー: 木曜日 12:00∼12:50
備考
隔年開講のため,平成20年度は開講しない.