2008年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(後期)

地域調査実習FII

准教授・樋口 直人

1単位

目的

社会理論を専攻する者でない限り,何らかの経験的なデータによる実証が社会学では求められる.社会調査実習は,卒業論文での実証や卒業後のリサーチに必要な手法を身につけ,特定のテーマでまとまった量の調査報告を執筆することを目的とする.本実習では,聞き取り調査,公文書の収集·分析,情報公開条例の利用,実地調査といった方法により,社会調査の基礎を学んでもらう.

概要

この実習では,地域調査実習FIに引き続き,滋賀県における新幹線新駅建設問題について調査する.後期は,前期での知見を踏まえて個別にインタビューすることを目標とする.

注意

地域調査法FI·IIでは調査の理論と技法を,地域調査実習FI·IIでは実践と応用を学ぶので,同時受講を前提とする.機器の台数や実習室の制約から受講者数を制限する場合がある.授業は1年間で授業全体の計画を実行するため,なるべく通年で受講すること.

目標

1.年度末には調査報告書(400字詰原稿用紙40枚程度)を執筆してもらい,単位認定する.年明けまでに十分なデータを集めないと執筆など不可能であるのは言うまでもない.

計画

1.オリエンテーションと班分け
2.行政,議会,市民団体へのアプローチ方法の検討
3.全体でのインタビュー調査(1)
4.全体でのインタビュー調査(2)
5.班ごとのインタビュー調査にむけて
6.班ごとのインタビュー調査(1)
7.班ごとのインタビュー調査(2)
8.班ごとのインタビュー調査(3)
9.班ごとのインタビュー調査(4)
10.中間報告会
11.班ごとのインタビュー調査(5)
12.班ごとの報告書執筆計画
13.班ごとのインタビュー調査(6)
14.進行状況の報告会
15.報告書草稿の提出,教員による講評と相互批評

評価

出席点,発表の回数と内容により成績評価を行う.

再評価

行わない

教科書

教材に関しては適宜コピーして輪読する.

連絡先

樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前期)水曜日12時∼13時 (後期)水曜日 12時∼13時

備考

今年度開講せず,2010年度開講予定